2021年6月4日(金)新宿・シアターサンモールにて、劇団ナイスコンプレックスのオリジナル音楽劇・フリーカル『YAhHoo!!!!』(ヤッホー)2021が開幕!
本作は2018年にナイコン初のオリジナル音楽劇として誕生。東日本大震災の原発被害により強制退去させられた福島県浪江町を舞台に、残された動物たちと、故郷に戻れない人々の葛藤を歌と祭と演劇で紡ぎます。
“浪江でお祭りをしよう!”それがこの演目の最大目標であり、残念ながら昨年2020年はコロナにより中止となりましたが、今年は福島県いわき市でも上演。少しずつ、浪江公演へと近づいています。
本稿では、囲み会見での出演者コメントと、【Aチーム】のゲネプロの様子を写真(掲載数18枚)でお届けします。
この作品は「知ってもらう」をテーマにしています。
今回初めてAチーム、Bチームと妖怪のメンバーが分かれているのですが、それぞれの家族感や雰囲気が違うので、そこが面白い点だと感じます。
そして、信頼関係もとても良いものになっていますので、どちらの公演を観てもお客様に楽しんでいただける作品となっております。頑張りますのでよろしくお願いします!
このコロナ禍で、公演がやれる幸せを感じております。
また、舞台の配信も初めてなので、全国・全世界の方に愛をお伝えできればと思います。
ヤンスケと優治の深い愛、そして夫婦役をやっている麻帆ちゃんとは2年目になるので、理想の夫婦感をお届けします。
昨年コロナの影響で中止になってしまった『YAhHoo!!!!』が、新しいメンバーも加わり遂に上演が出来ることになりました!
改めて、本作を皆様にお届け出来ることを嬉しく思います。
今作では配信もありますが、初めての試みとして、最後のお祭りのシーンの写真撮影が出来ます。今だからこそ出来る『YAhHoo!!!!』の届け方・楽しみ方があると思うので、観に来てくれたお客様には「こんな楽しみ方もあるんだ!」と感じていただけたらと思います。
今回は、コロナ禍ということもあり声を出すことは出来ませんが、心の中で沢山「ヤッホー!」と言っていただけるような作品を皆様にお届けしたいです。
また、今作では妖怪チームの楽曲が増えているので、前回観てくださった方も更に楽しんでいただけると思います!よろしくお願いします!
東日本大震災から10年経ちましたが、震災に関する作品はまだ観たくないといった方も少なくないかと思います。
僕も福島県出身ですが、浪江町を訪れたことがないので、実際に浪江町出身の方がこの作品を観た時の感じ方は変わってくるかと思いますが、それでも、僕たちは福島県出身の人間としてこの作品に携わることで伝えたいこと・伝えられることを誠心誠意お届けしたいです。
僕は福島県福島市出身で、10年前の震災も福島で経験しました。
作中でも描かれていますが、僕も出身地を胸張って言えないという悲しい思いをしたこともありました。
そして震災を描いた作品は、悲しい作品や事実を描いたものが多い中、この作品は「福島ってこんなに楽しいんだよ!」と叫んでいて、福島県民としてはこんなに嬉しい作品は無いと思っています。
また、沢山の福島県出身の役者が集まって演じられることも嬉しく思います。
是非、このお祭りを知っていただけたら嬉しいです。
僕も福島県出身で、震災を経験したからこそ胸に響くシーンやセリフが沢山あり、稽古ではとても集中してやらせていただきました。
このご時世だからこそ、届けられるものがあると思っていますので、皆さんと一緒にこのお祭りを盛り上げていきたいです。
また、お芝居だけではなく、歌やダンスが多くありますので、僕たちの熱い想いを受け取っていただけたら嬉しいです。
震災が起こり、その後どうすればここに人が戻ってくるのかと考えたところから、この作品が始まりました。
東日本大震災で被災していない方もいるかと思いますが、本作ではコロナという状況を自分に置き換えて観ていただけたらと思います。
また、今このエンタメというジャンルの人全員が「演劇は悪くない、劇場は危なくない、エンタメは必要だ」という気持ちで、エンタメ全体でこの状況を笑顔で突破出来たらという気持ちをお届けします。
あの日から全く変わらない風景の中、遠い景色に叫ぶ声が聞こえる。
『ヤッホーー!!!!』
その声の主は言われている「もう人間は居ないんだ」
『ヤッホーー!!!!』
「居るよ!だって、僕の声にちゃんと答えてくれるから!」
この物語の主人公の名前は「ヤンスケ」。
千切れた首輪に残された名前。
彼は犬だ。
そして、妖怪である。
急に人間たちが居なくなった場所がある。
残された動物たちは、死んでしまいました。
そして、今日も妖怪として楽しく暮らしています。
あの日から10年。
帰ってもいいよと言われたのに、人間たちは帰って来ません。
妖怪たちは考えました。
そうか、ここが愉しくないから帰って来ないんだ。
ある日、ヤンスケを中心とした妖怪たちはお祭りを開催します。
入れるようになった場所に、戻れない現状。
なくなったと思った場所は今も変わらぬ姿で存在する。
ただそこにあるのは、自分の知っている思い出とかけ離れた違和感。
ずっと引きずっている記憶。
残してきた家族に会いたい。
また昔に戻る事は出来るのか?昔ってなんだ?
何が起こったらハッピーエンドになるのか?
奇跡を超えた瞬間を、今求めあう。
妖怪の登場シーンは「フリーカル」で、人間は言葉、妖怪は歌で、この作品の世界観を壮大に描きます。
他の舞台作品とは、少し違う場所に存在する舞台で楽しむ演劇となっています。
また、本公演では「撮影可能パート」があるので、是非撮影してSNSでフリーカル『YAhHoo!!!!』2021を広めてください♪