俳優の山本一慶さんが演出家として挑む意欲作、舞台『夏の夜の夢』が2021年5月19日(水)~23日(日)東京・六行会ホールにて上演されます。
貴族界から、ハーミア役に杉山真宏さん、ライサンダー役に瑛(あきら)さん、ディミートリアス役には橋本真一さん、ヘレナ役に安井一真さん、妖精界から、パック役に谷水力さん、オーベロン役に寿里さん、タイテーニア役にはKIMERUさんが決定。 個性的で華やかな顔ぶれのキャストが集結いたしました。
今回は、本作で本格的な演出に挑戦する山本一慶さん、物語のけん引役のパックを演じる谷水力さんのお二人にインタビューをさせて頂きました！
初めての演出作品、初めてのシェイクスピア、二人の意気込みや皆さんへのメッセージなどをお届けします♪
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山本：前々から、演出をしたいと思ってましたが、演出をさせて頂けるなら僕自身身2回ハーミアをやらせて頂いていた経験もあるこの作品でやってみようかなと思いました。
山本：そうですね。別の作品でも良かったのですが「初めての演出」をするとなると、周りが何かしらの不安を抱くのではないかと思ったんです。僕自身が「2回出演したことがある」作品だったら、作品を充分理解してるってキャストにも伝わり、良いアプローチになるんじゃないかと考えました。
山本：（ハーミア役：杉山）真宏に関しては初めてだったんですけど、他のキャストとは共演させて頂いたこともあり、面識があって、僕がどういう人間か分かってくれている中で出演依頼をして、賛同して一歩足を踏み出して「一緒にやろう」って言ってくれたのは嬉しかったですね
山本：そうですね、色んな演出家さんがいらっしゃいますが…。僕自身、重要だなと思っているのは、俳優それぞれがお客さんに対して「届けたいもの」「目指しているもの」「伝えたいもの」などなにかしらあると思うんです。皆が、それぞれの想いで演じるわけで、それぞれがどんな演じ方をしようが、僕（演出）が同じ目線に立って向き合えば間違いはないと思っています。「自分だけ考えが突っ走っちゃう」ことはしないように余裕をもって、キャスト全員で寄り添ってお芝居をつくっていけたら良いんじゃないかなって思っています。
そういう意味では、信頼しているメンバーですし、（初めて一緒に舞台をする）真広とも話してみたらとても素敵な俳優で…全然心配はしていないですね。不安は無いです♪
谷水：僕が初めて舞台に立ったのが『あんさんぶるスターズ! オン・ステージ』で、そこで初めて一慶君にお会いしました。もう4年・5年くらいの付き合いになります。
初めてお会いした時から役的にも近くて同じユニットで、凄く優しかったのを記憶しています。
山本：実は今回「パック役」でお願いしたんですけど…初舞台の力を知ってるからこそ、いざ撮影になるまで不安だったんです（笑）
谷水：（笑）
山本：でも、撮影してみて「緑も着れるんだなぁ」って思って、そこからポーズ決めるのを見て「あ、アリ！」思いました。しかもポーズで、左手を前に突き出して( ﾟдﾟ)ﾊｯ!みたいなポーズ（歌舞伎の見栄のようなポーズ）をした写真があって、その時に、「あぁ、力の想像する『可愛らしい』」っていうのはこういうものなのかって（笑）
谷水：知ってるからこそね（笑）
山本：知ってるからこそ、「そういくのかぁ…」って何とも言えない不思議な気持ちになりましたね。
「可愛らしいパックを演じてくれる」という期待に変わりました。
谷水：率直に嬉しかったし、挑戦かな…と。
シェイクスピア作品は初めてなので、パックみたいな役どころもそんなに経験があるわけじゃないので、そこは一つ挑戦でもあり…楽しみでもあります。
山本：うわーすっげぇ質問（怖）
谷水：演出の方って元々役者の方も多いですし、劇団やってる方も多いので、ちょっと上から目線になっちゃうかもなんですけど（笑）
山本：全然いいよ。
谷水：一慶君のステップアップに立ち会えるのはとても嬉しいです。
今現在役者をやってる一慶君が僕たちに近い存在として、色々一緒に考えてくれたり、理解してくれるので、凄く楽しいです。
山本：ありがとうございます（照）
谷水：（笑）
山本：ラブコメというか…。
シェイクスピアの中でもこの作品はファンタジックで、伝えたいことっていっても難しくて。でも不思議な魅力があって、それはなんでなんだろうと、理由を探しながら1回2回とハーミアを演じました。
今回演出するにあたって色々調べてみたところ、「結婚式の余興のために書かれたのではないか？」と考察があって。
登場するカップルたちが、色々あってわちゃわちゃするんですけど結果、なんの苦も無く「めでたしめでたし」なんですよ。「みんな幸せだね」っていうのがこのお話のエンディング。
だからその考察が凄く腑に落ちて「楽しさを共感させる作品」「お祝い事の作品」なんじゃないかなって思いました。
まあコメディをやるというよりは、真剣にやればやるほど「コメディに見えてしまう」んですね。僕が面白い事を（演出として）させるというよりは、真剣に取り組んでいけばおのずと面白くなると思っています。
山本：まだ台本も渡せてないので（取材は3月）、力には…まだ好き嫌いも無いよね？
谷水：（笑）まぁ…
山本：僕はボトム（パックに顔をロバにされる役）とか好きですね。凄く面白い役。
もちろんパックも好きですし、4人（ハーミア・ライサンダー・ディミートリアス・ヘレナ）のうちだったら、ハーミアが好きかな。
力にはまず、パックを好きになって頂けたらと思います。
谷水：台本楽しみにしてます！
楽しみにしてます！
ありがとうございました！
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ヘアメイク：齊藤沙織、平山祐子
インタビュー・文：伊神なの
写真・動画：志田正和
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