僕は不安でいっぱいだ。
長谷川寧の新演出にオペラ育ちの役者たちがどこまで答えを出しうるのか!
その長谷川寧の音楽ホール初演出は、はたして功を奏するのだろうか!
そして何より作曲者の僕は見事に自作を演奏できるのであろうか!!
しかしそんな中での好材料といえば今を生きる最高のオペラ歌手たちがここに集った事。
天才長谷川寧を三ヶ月もひとりじめに出来る事。
そして何よりもこの作品が音楽的にも哲学的にも興行的にも挑戦し続ける甲斐のある作品である。
と僕等自身が感じられたことである。
この瑞々しい不安こそが明日への活力だ。
2016年7月 宮川彬良
2025年2月をもって、建て替…