東京ワンピースタワー ONE PIECE LIVE ATTRACTION、2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ、『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGEなど、人気作品に出演し、舞台で活躍されている竹中凌平さん。
竹中さんは“俳優”としてだけではなく、“アーティスト”として音楽のジャンルでも活動をしています。
今回の独占インタビューでは、“俳優”として舞台との向き合い方や、稽古期間・公演期間のルーティーン、演じる上で大事にしている事など、“アーティスト”としては、2月17日に発売される1stアルバム『Juvenile(ジュブナイル)』に込めた想いなどを沢山語っていただきました!
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大学の入学式の時にスカウトされたのがきっかけで、芸能界入りをしました。
初めての舞台観劇は事務所の先輩が出演していた作品で、それがとても面白くて生で演じるお芝居の良さを知りました。また、舞台に興味を持つきっかけにもなりました。
――初めて舞台に立った時のお気持ちをお聞かせください。
僕自身の舞台出演は18、19歳頃に、先輩が出演する舞台のアンサンブルとして出させていただいたのが初舞台でした。…正直、何が面白いのか最後まで全然分からなかったですね(笑)
ずっと良さが分からないまま終わったので…初舞台に良い思い出は、無いです(笑)
結局、一度役者を辞めていたのですが、「東京ワンピースタワー ONE PIECE LIVE ATTRACTION」のオーディションに“ルフィ役”で合格したのをきっかけに、再びこの業界に戻って来ました。
ショーには外国の方も多く観に来てくださっていて、それこそ言葉が通じなくても凄い盛り上がってくれるのが嬉しくて。そして同世代の共演者も多く、仲間と共に切磋琢磨してショーを作り上げる楽しさを知り、そこから徐々にお芝居にハマっていきました。
――その後も多くの舞台に出演されましたが、特に思い入れのある作品などはありますか?
出演した作品、どれも全力でやって来たので全部に思い入れがあります。
強いて言うなら「ツキステ。(※1)」や「リボステ(※2)」といった、シリーズものですね。
同じ役を、長い期間をかけて演じ続ける。その分、作品や演じたキャラクターに対しての思い入れがどうしても強くなります。
※1「2.5次元ダンスライブ『ツキウタ。』ステージ」略称
※2「家庭教師ヒットマンREBORN! the STAGE」略称
現場では、よく「外郎売り」を発声や滑舌の練習としてやっています。他には、ストレッチを毎回しっかりやっていますね。
僕は結構不安になっちゃうタイプなので、舞台に立つ前に発声もストレッチも、ダンスがある舞台なら振り付け確認も含めて毎回それら全てを終わらせたいんです。
そうした確認作業で、不安を解消するのが僕のルーティンです。
移動中の時は、舞台が掛け持ちになっている場合だと、それぞれの台本を暗唱して覚える時間にしています。
帰宅してからは、お風呂に入りながら今日の公演の反省や、台詞・シーンを思い返したり…。公演期間中は、とにかく舞台についてずっと考えて過ごしていますね。
――お仕事に必ず持って行くものがあれば、お教えいただきたいです。
筋膜リリースに使う、ストレッチポールです!
あとは最近コロナの影響でストレッチをする際に、地面に直接寝転がるのが禁止されているのでヨガマットも一緒に持ち歩いています。
他には事務所の方からオススメされた、お芝居の本を持ち歩いて読んでいます。為になることが沢山書いてあって、本番前に読むと緊張がほぐれるんです。
ブドウ糖のラムネも持ち歩いています!ブドウ糖を摂取すると頭が働くって言いますので、食べるの忘れると不安になっちゃうんです。
その他は…流石に変なものは持ち歩いてません(笑)
――沢山持ち歩いていらっしゃるんですね!
そうなんですよ、物が多くていつも楽屋の鏡前が散らかっちゃうんです(笑)
化粧道具もそうですけど、ヘアスプレーのキャップとかも閉じないでその辺に適当に置いてるので…。
そしたらこの前、共演した谷佳樹さんに「お前、なんで閉めへんの?」って言われまして…それ以降、しっかり戻すように心がけてます(笑)
一気に台本を読んで覚えようとすると、しっかり覚えられないので、僕はちょっとずつ地道に覚えます。
なので1日“2~3ページ”と決めて、確実に頭に入れるようにしています。
例えば、台本が60ページだとしたら1ヶ月で覚えられる計算になります。
稽古の1ヶ月前に台本を貰って1日2ページやるだけで、稽古に入る頃には全部覚えている状態になるんです。
ずっとこの方法でやって来ましたし、一番覚えられるやり方です。
こんな感じで計算してやっていけば、台本を多く抱えることになっても大丈夫、しっかり覚えられます!
どうしても台詞が頭に入ってこない時は、耳栓をして読んでます。
耳栓をすると声が脳に反響するので、覚えやすいと聞いたので実践しています。
――演じる上で、竹中さんが一番大事にしていることは?
嘘をつかないこと。
自分が言う台詞をしっかりと理解したうえで、感情を乗せるようにしています。自分の中で理解出来ずに、うやむやなまま嘘の感情で演じることはしません。
どうしても分からない時は、演出家さんに質問して解消するようにしています。
原作がある2.5次元作品では、漫画は勿論読みますし、アニメがある場合は声優さんの話し方の癖を覚えるようにしています。あとは、演じるキャラクターと自分との共通点をまず探しますね。そこから役作りを掘り下げていきます。
それはオリジナル作品にも言えるのですが、こちらは自分なりに役作りが出来る部分が多いので、演出家さんと相談しながら役を作り上げていきます。
――昨年は新型コロナウイルスの影響で長く公演が出来ない時期が続いていました。
規制が緩和されて再び公演が出来るようになりましたが、舞台に対する気持ちや向き合い方に変化はありましたか?
コロナ以前とは違って、劇場に半分しかお客様を入れることが出来なくなり、仕方の無いことですがチケット代も高くなりました。その分、今まで以上にその変化に見合ったものを届けなければいけないと思うようになりましたね。
他の役者さんも言っていますが、舞台に立ててお芝居できることは当たり前ではなく、特別なことなんだと、改めて強く感じています。
悪役を演じたいです。
今までは物語とともに成長していく主人公などが多くて、悪い方をやってみたいと思うのですが…なかなか話が来ないんですよ(笑)
もちろん明るい役も面白くてやり甲斐がありますけど、たまには違う色の「こんな竹中凌平もいるよ」と、皆さんにお見せしたいですね。今年こそ、悪役に挑戦できると良いのですが(笑)
――挑戦と言えば、―昨年はオーディオドラマ「シンフォニー王国物語」で、初めて声優にチャレンジされていましたね。感想をお伺いしてもよろしいでしょうか。
初めての声優、実はコロナの影響で一人ずつの収録だったんです。
なので相手がどういう感じで話しかけて来るのか、掛け合いなど分からず、普通のお芝居とはだいぶ違う感じで収録しました。
難しかったですが完成したものを自分で聴いてみたら、しっかりと物語が出来上がっていたので感動しました。
あとは今まで“イケボ”で喋る機会があまり無かったのですが、王子様ということで、“イケボ”を頑張ったので聴いていただけたら嬉しいです。