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マキノノゾミ代表作に水田航生、霧矢大夢ら実力派俳優が出演 2021年1月上演 『東京原子核クラブ』出演キャスト決定!

小須田康人
(大久保彦次郎)

石田佳央
(谷川清彦)

荻野祐輔
(小森敬文)

久保田秀敏
(狩野良介)

浅野雅博
(西田義雄)

石川湖太朗
(林田清太郎)


■作・演出 マキノノゾミ プロフィール・コメント

作・演出 マキノノゾミ プロフィール
静岡県出身。劇作家・脚本家・演出家。同志社大学文学部卒業。劇団M.O.P.主宰(1984年旗揚げ~2010年解散)。
主な受賞として、01年に『赤シャツ』(作)『黒いハンカチーフ』(作・演出)で第36回紀伊國屋演劇賞個人賞、01年に『怒濤』(演出)で第8回読売演劇大賞優秀演出家賞・作品賞、08年に『殿様と私』(作)で第15回読売演劇大賞作品賞、11年に『ローマの休日』(脚本・演出)で第36回菊田一夫演劇賞受賞など。
最近の主な作品に『再びこの地を踏まず-異説・野口英世物語-』(15/脚本)、『真田十勇士』(16/脚本)、『音楽劇「大悪名 The Badboys Last Stand!」』(17/作・演出)、青年座『わが兄の弟―贋作アントン・チェーホフ傳―』(17/作)、『魔界転生』(18/脚本)、 グループる・ばる第24回公演「蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~」(18/演出)など。
朝の連続テレビ小説『まんてん』(NHK)、映画『真田十勇士』など映像作品も多数執筆。

■作・演出 マキノノゾミ・コメント

この作品の初演は1997年の1月で書いたのは前年の秋ですから、おそよ24年前のことになります。
劇作を始めて今年で31年ですから、かなり初期の作品ということになりますが、いまだに私の代表作といえば、この『東京原子核クラブ』だとよく人からいわれます。
この作品には、戦時中の日本における原子爆弾製造計画についてふれた箇所があります。
今読み返してみると、自然科学の発達が、ときに後戻りできない人類にとっての閾値を易々と超えてしまう恐怖と、状況次第では私たちはいとも容易に被害者から加害者の地位に転落し得る可能性があること、その重要な事実を忘れずにいることを表明しておくことなどが、(当時はさしたる自覚もないままに)執筆時の主題であったよう
に思われます。
さらに登場人物の多くはしっかりとした良心を持った善人ですが、科学者であれ、芸術家であれ、軍人であれ、誰一人として国家の行いつつある戦争に対してこれを抑止する力を持たず、無力なままで終わります。
これらの主題やモチーフは、執筆当時よりも、間違いなく現代の方がより喫緊の、切実性を伴ったものとなっているように思います。歴史となった過去の物語を書いたつもりが、いつのまにか遠くない将来のことを描いているような気がしきりにして、空恐ろしささえ感じます。
この作品に込めた24年前のさまざまな思いを、今回あらためて咀嚼、熟考しながら、新たな俳優たちとともに、再び『東京原子核クラブ』に向かい合いたいと考えています。

■友田晋一郎役 水田航生 コメント

この度友田晋一郎役を演じさせていただきます水田航生です。作・演出のマキノさんとは5年ぶりにご一緒させていただくのですが、5年の時を経ての再会が、マキノさんの代表作とも呼ばれるこの「東京原子核クラブ」ということで、とても身が引き締まる想いと共に光栄の極みに感じております。
23年前の初演の時から風化される事なく伝わる主題、今の世の中を暮らす人達に対して問いかけているメッセージや想いが台本を読ませていただいた時に深く感じました。今の令和を生きる自分の体を通した時、何を思ってどう感じるのかということを大切にしつつ、作品の持つメッセージや想いを表現出来るよう、稽古に励んでいきたいとおもいます!

■箕面富佐子役 霧矢大夢 コメント

「風変わりな住人が集う下宿屋・・・」
おそらくは最も風変わりな住人、箕面冨佐子役を演じさせて頂きます。
非常にミステリアスで神出鬼没、かつ生命力に溢れ、役者としてなかなか掴めなさそうで、逆に、今からとても稽古が楽しみです。
マキノさんの代表作であるというプレッシャーはありますが、令和のこの時代だからこそ伝えられる演劇の熱で、皆さんと創り上げていきたいと思います。

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ikaminya