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【レポート】ミュージカル『王家の紋章』2017年4月〜5月に早くも再演決定!

時空を超えたロマンスを軸に様々な人物のサイドストーリーや人間関係が複雑に絡み合うのが、原作の面白さ。ヒッタイトの王子、野心的で切れ者のイズミルを宮野真守が的確に演じ切る。その従者であるルカ演じる矢田悠祐の抑えた演技、どこまでも主人に忠実だ。メンフィスを慕うが非業の死を遂げる愛加あゆ演じるヒッタイトの王女・ミタムンの純真さと儚さ、死してもなお彷徨う姿は感涙。弟を想うが、届かぬ想い、それ故に弟・メンフィスに近づく者には容赦しない冷酷無比なアイシス、孤独な内面を濱田めぐみが情感豊かな歌唱で表現するところは圧巻だ。こういった脇を固める俳優陣の安定した実力が舞台をしっかり支えている。ワンポイントリリーフ的に登場する山口裕一郎演じるイムホテップはもはや貫禄。
メンフィスはエジプトの頂点に君臨するがキャロルと出会い、真実の愛に目覚める役どころ、浦井健治の当たり役と言えよう。対するキャロル、ゲネプロでは新妻聖子であったが、とにかく元気で天衣無縫、メンフィスが惹かれていくのもうなずける。
世界初の舞台化、しかもコミック原作での大型ミュージカル、まだまだ進化し続ける予感。日本を代表するミュージカルになる作品として今後、さらなる飛躍を目指して欲しい。

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2.5news(編集部)

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