囲み取材の様子の動画をアップいたしました。
今年夏の最大作品のひとつ、ミュージカル『王家の紋章』が開幕した。長きに渡る連載マンガ、今回初の舞台化、しかも本格大型ミュージカル。発表当初から大きな話題を呼び、チケットも即日完売、期待の大きさがうかがえる。
幕開きはまずメンフィスが現れ、それから古代エジプトの世界になり、古代エジプト文字が浮かび上がる。コーラスが作品世界を盛り上げる。そこから場面は一転して現代に変わる。考古学が大好きなキャロルはおおはしゃぎで兄・ライアンに電話をするところから物語が動き出す。エジプト王の墓、”発掘調査”と言うと聞こえはいいが、要するに”墓を暴く”行為である。ここでキャロルのナンバー、好奇心旺盛で元気いっぱい、はじけるように歌うところはキャラクターを体現しており、わかりやすい。墓を暴いてしまったことで、アイシスの呪いで古代エジプトにタイムスリップしてしまう。
古代エジプトでキャロルはメンフィス始め、様々な人物に出会うが、考え方も習慣も全く異なる古代人にカルチャーショック以上の衝撃、またキャロルの正直に正論を言ってしまう態度にメンフィス始め、古代エジプト人は驚愕、しかも未来が”見える”。容姿も彼らが見た事がない金髪、透き通るような白い肌のキャロルに当初は恐れを感じる。また王宮にはヒッタイトの王女・ミタムンがおり、メンフィスとの結婚を夢見ていたが……。