原作でも人気の高い部分、舞台の導入は台詞のみが響く。一護はルキアから力をもらうが、そのためにルキアは重罪に問われる。死神の六番隊長の朽木白哉はルキアの兄、たとえ妹であろうとも掟を破ったからには容赦しない、生真面目で厳格、ルールや規律を重んじる性格のキャラクターを猪野広樹がクールに演じる。一方の阿散井恋次は熱血漢で実はルキアとは幼馴染みだ。朽木家から養子縁組の話がルキアにきたときは彼女の幸せを願い、祝福するが、それで2人の間に溝が出来てしまったのだった。朽木白哉と共にルキアを捕まえたが、心中は複雑だ。黒崎一護は必死に助けようとするも圧倒的に強い朽木白哉に太刀打ち出来ない。それでもルキアを助けたい一心の一護、尸魂界(ソウル・ソサエティ)へと赴くのだが、ここはスピーディーに展開、ロック調のノリの良い楽曲と共にストーリーが進行していく。
囚われの身となったルキア、彼女の想いを歌うナンバーはしっとりとしていて聴かせどころ、甲斐千尋がしっかりと歌い上げる。崎山つばさは熱血漢であるが、心中穏やかではない気持ちを表現する。ルキアの処刑がジリジリと迫る。そんな折、五番隊長の藍染惣右介(馬場良馬)が殺害される。彼を慕う五番副隊長の雛森 桃(美山加恋)の元に藍染からの手紙が届くが、そこには驚愕の内容が記されていた……。