それからトルネコが登場し、ステテコダンスの説明をする。そしていよいよ”始まり、始まり”となる。トルネコが客席に語りかける。雷鳴が轟くと、もう観客席はテンションが上がる。皆、ゲームから飛び出てきたような”再現度”、ファンならこのクオリティの高さは納得するであろう。
見どころは、何と言っても戦いのシーン。スライムはもちろん、キングスライムやミイラおとこ、おばけキノコ、ボストロール等、賑やかに登場し、勇者パーティと戦うのである。レベルの高い映像と演者のコラボレーション、映像に演者が入るのか、あるいは映像がリアルな空間と融合しているのか、この渾然一体となったシーンは迫力満点、演者のキレのあるアクション、アクロバティックな動きは見応えあり。また舞台機構、セリもあるが、特に中央の舞台にいくための橋、これが可動式なのだが、高くつり上げられる場面もあり、ここは素直に「おお〜」と思う。しかし、こういったシーンばかりではなく、艶やかなシーンも用意されている。女性アンサンブル陣によるダンスはなかなかセクシーで、舞台に華を添える。
