ニッポン放送開局 65 周年
つかこうへい演劇祭 ー没後10年に祈るー
作:つかこうへい
主演:菅井友香(欅坂 46)
つかこうへいは、1970 年代に突如現れ演劇界に一大旋風を巻き起こした
「偉人」である。
1974 年『熱海殺人事件』で岸田戯曲賞受賞、1982 年『蒲田行進曲』で直木賞受賞、同作の映画化で 1982 年第6回日本アカデミー賞を総なめにし、1990 年『飛龍伝 90』で読売文学賞受賞、演劇界に「つかこうへい」という金字塔を打ち立てた。
在日という立場から「つかこうへい」というペンネームを名乗り、日本に生まれ日本に生き、日本の文学者として闘い、そして 2010 年、62 歳の若さで天に召された。
あれから 10 年の時が流れた……。
「つかこうへい」という祈りにも似た言葉は、成就しただろうか?
つかこうへいの夢見た日本に変わっただろうか?
むしろ世の中の貧富の差は広がり、格差社会という言葉までが生まれた。みせかけの景気の良さの陰で、若者は未来の見えない日本の貧しさに苦しんでいる。
没後10年にあたる2020年、つかこうへいを検証してみたい。演劇という名のもとに日本の明日を夢見て、日本の未来を信じて、日本と闘った哲学者の作品を日本に蘇らせることが、今を生きる若者に新たな「希望」を見せてくれると信じている。
2020年1月末から
新国立劇場 中劇場『飛龍伝 2020』3 月半ばから
新宿・紀伊國屋ホール
『熱海殺人事件 ザ・ロンゲストスプリング、モンテカルロイリュージョン』
そして命日にあたる7月
新宿・紀伊國屋ホール
『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』
を連続上演する。
2020 年、オリンピックに湧き上がる日本に、このままでいいのか?
この見せかけの繁栄を、口を開けて見ているだけでいいのか?
「つかこうへい」が日本に喝を入れてくれるだろう……。
8代目神林美智子に欅坂 46 キャプテン菅井友香
アイドルとして常に攻撃的音楽活動を続ける欅坂 46
キャプテンを務める菅井友香が歴史的文学作品の伝説のヒロイン
全共闘40万を率いる女委員長、神林美智子に抜擢された!
『飛龍伝』とは
1973 年に発表された『飛龍伝』は 1974 年青山・VAN99 ホールで(平田満、故・三浦洋一、等)の出演者 3 人のみで上演され、80 年には紀伊國屋ホールで、つかこうへい3部作の中の1本として上演され、つかこうへいの隠れた名作として愛された。
そして 1990 年、当時、銀座セゾン劇場のプロデューサーであった岡村俊一との出会いによって、大劇場用にショーアップされた群衆劇へと変貌し上演され、その年、読売文学賞を受賞し、つかこうへいの代表作となった。
それ以降、『熱海殺人事件』『幕末純情伝』と並ぶ、つか氏の代表的な作品として愛され、これまで幾度となく上演され続けている。
これまで『飛龍伝』の神林美智子といえば、名立たる女優たちが憧れ続けてきた大役である。初代-富田靖子、2代目-牧瀬里穂、3代目-石田ひかり、4代目-内田有紀、5代目-広末涼子、6代目-黒木メイサ、7代目-桐谷美玲。そして今回、8代目神林美智子を演じるのは、2016 年「サイレントマジョリティー」で CD デビュー、その後も 2017 年「風に吹かれても」2018 年「アンビバレント」2019 年「黒い羊」で日本レコード大賞優秀作品賞を連続で受賞するなど、今、最も活躍するアイドルグループ 欅坂 46 キャプテン菅井友香
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