今作ではヨナ一行の物語と並行してスウォンが地の部族長グンテのもとを訪れるストーリーも描かれている。切り替わる場面ではステージセットがぐるりと転換してくれるので、わかりやすく原作を知らない人でもストーリーにのめり込むことができるのではないだろうか。グンテの妻であるユウノ(演:本西彩希帆(劇団4ドル50セント))のお茶摘みや、それに対するスウォンのふざけたような振る舞いもすべて最後に伏線として回収されるため見逃せない。
また、舞台ならではの見どころとして注目したいのはハクとスウォンがふたりが育てていた鷹のグルファンについて語るシーンだろう。ここは舞台オリジナルの内容になっているのでぜひ原作ファンにも注目してもらいたい。