衛は浅葱の国へ流れ着き、領主である昂輝のもとで暮らしていた。阿修羅衆から逃走してから2年の月日が経ったが、空の行方は分からないまま。
穏やかな日々ではあるが、空のことを思うと笑顔で暮らすことは出来ないと、昂輝に話す。
そこに衛の音楽の才能を認める浅葱の国の面々がやって来て、新しい曲を弾いてほしいという話になった。快諾し、浅葱の国をイメージして作った曲を三味線で披露。
衛が弾き終わると一同から拍手が贈られ、喜ぶ衛に「笑えてるよ、ちゃんと」と、昂輝が優しく告げた。
そんな温かな雰囲気を一蹴するように、隣国からの緊急の早文が届く・・・。
衛は空と再開できるのか、大陸全土が混沌とする大戦の時代の終わりはどのようにして訪れたのか、命を懸けて平和を願った者たちの歌を、舞を、見届けていただきたい。