和太鼓の生演奏から幕が開け、「月花神楽」の物語が始まった。
各国の代表がそれぞれの美を誇るべく、「花」の舞手が集う祭り「月花祭」。そのリハーサルをする【浅葱の国】（Growth）の代表メンバーたち。
リハーサルを終え、呆然と立ち尽くす昂輝（演：塩澤英真）と衛（演：岩佐祐樹）の姿を見た剣介（演：石川 翔）と涼太（演：三谷怜央）が心配する。
昂輝と衛は、この舞をきっかけに思い出したのだ。平和になる前の、今から1000年前の戦乱の時代を生きた記憶を－－－。
暗転し、物語は約1000年ほど前の世界へと遡る。
常にどこかで戦争や紛争が起こるような時代、六道（演：山沖勇輝）と五道（演：磯貝龍乎）率いる荒くれ者の集団【阿修羅衆】によって母国を滅ぼされ、囚われてしまった衛と空（演：堀田竜成）。2人は音で自然に干渉する術「音操術」を使う国の人間で、滅ぼされる前は秘術の研究の為に閉じ込められ不自由な生活を送っていた。
やっと外の世界に出たが今度は囚われの身となり、憂いに沈む2人。そこに誠（演：五十嵐拓人）と満（演：山根理輝）が現れる。彼らは阿修羅衆のやり方に嫌気が差したと言い、逃走の手助けをしてくれる事に。
誠と満の手を借りて逃げ出すと、互いの無事を祈りながら川へと飛び込んだ。
