2020年4月に明治座にて上演する本格ミュージカル作品、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』(主演:中川晃教)の主演キャスト以外の一部が決定いたしましたので発表いたします。
主演に中川晃教を配した明治座として初めての本格ミュージカル。先週お知らせいたしました気鋭の若手キャストたちに加え、同役を演じるもうひとチームのキャストが決定いたしました。
今回発表いたしますのは、舞台のみならず映画やテレビドラマなどでも既に活躍している若手俳優陣。それぞれ主演を張れるだけの人気や実力を持ち、若手と呼ぶのも憚られる実績をあげているキャストたちが揃ってくれました。
まずは、チェーザレ属するスペイン団とライバル関係の学生団・フィオレンティーナ団に属し、コミックでは当初彼の目線で物語が進行していくほどのキーマンでもあるアンジェロ・ダ・カノッサ役に、ミュージカル『薄桜鬼』で主演を演じ、映画やドラマ、舞台で活躍中の松田凌。大富豪ロレンツォの次男でフィオレンティーナ団の団長、ジョヴァンニ・デ・メディチ役には、舞台を中心に2.5次元ミュージカルからグランドミュージカル、本格的なストレートプレイまで数々の作品で幅広い役柄をこなす平野良。ジョヴァンニに次ぐフィオレンティーナ団のNO2.で、ジョヴァンニの取り巻きでもあるドラギニャッツォ役には、ドラマ「戦国BASARA」への出演や、舞台『ソラオの世界』、『Messiah メサイア -鋼ノ章-』では主演を務めた井澤勇貴。フィオレンティーナ団員で、アンジェロと同じく平民出身ながら、飄々と大胆な発言をするアンジェロをハラハラしつつも少し羨ましく感じている博識のロベルト役に、「侍戦隊シンケンジャー」で人気を広げ、様々な映像作品のほかに舞台でも活躍し、今年5月には平野良と共にミュージカル『憂国のモリアーティ』で主演を務めた鈴木勝吾が演じます。
人気、実力ともに兼ね備えたキャストが次々決定し、明治座初の本格ミュージカルを華々しく立ち上げようとしています。いよいよ次回は残すところ1名のキャストを発表させていただきますので、どうぞご期待ください。
【ストーリー】
15世紀のイタリア半島。
野望をむき出しに争い、 果てなき闘争を繰り広げていた教皇、 皇帝、 そしてその座を狙う諸国の王侯貴族たち。 時代は混沌を極め、 イタリア半島は、 その中心地として戦乱の渦の中に置かれていた。
ピサのサピエンツァ大学に編入した16歳の青年アンジェロは、 田舎から出てきたばかり。 周囲の空気を読めず、 その言動によってメディチ家の子息ジョヴァンニの面子を潰してしまう。 そんなアンジェロに興味を持ち、 彼に声をかけた学生がいた。 その人物こそ名門貴族ボルジア家の後継者にして、 後にイタリア半島統一を目指して歴史に名を残すことになる、 チェーザレ・ボルジアであった。
教皇インノケンティウス8世崩御の時が迫っていた1491年、 次期教皇戦を睨み、 水面下では派閥争いが静かに繰り広げられていた。 キリスト教において最高位である教皇の座を巡り、 激しく争うチェーザレの父ロドリーゴ・ボルジアとジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ。 チェーザレは父を教皇の座につかせるため、 そして、 その先にある自らの理想を実現するため、 頭脳戦に身を投じていく。
ロドリーゴと激しく争うローヴェレはチェーザレの動きが気にくわない。 ローヴェレは密偵を放ち、 チェーザレの命を狙う。それぞれの思惑が交錯する中、 果たしてチェーザレは理想実現のため、 知と力の戦いに打ち勝つことはできるのか。
「チェーザレ 破壊の創造者」 とはー
15世紀に活躍し、32歳の若さで亡くなったイタリアの軍人であり政治家・チェーザレ・ボルジアの理想に燃えた戦いを、惣領冬実が描いた歴史大河コミック。講談社発行のコミック誌・週刊モーニングにて2005年から不定期連載の形で現在も連載中で、コミックスは19年10月現在12巻刊行され、累計発行部数は140万部を超える大ヒットコミックスとなっている。ダンテ研究者を原作監修に、貴重な資料の収集やそれらの整理に膨大な時間がかけられた歴史大作であり、フィクションではあるものの極力史実に沿って描かれている。