今作が映画初出演となる赤澤は、主役を演じた感想について「撮影中は各パートに分かれて進んでいたのですが、実際にできあがった作品を観て“別のチームではこんな一面が見られるんだ”という発見がありました」と話し「いち視聴者として面白い作品だと思いました」と自信を見せた。
続いて、撮影中のエピソードを聞かれた田鶴は「赤澤くんと僕はお互い映画初出演で、現場ではわからないことが多かったのですが、なかでもケータリングをどのタイミングで、どれくらい食べていいかわからなくて……」と振り返り「彼(赤澤)は、置いてあった芋けんぴを独占しながら食べていました」と暴露。会場はあたたかな雰囲気に包まれた。
タイトルにちなんだ「自分にとっての“先生”は?」という問いに、那波は「今回、映画初出演の人たちからすると、堀内監督が“先生”なんじゃないかと思います」と答え、理由として「堀内監督は初めての人に、かなり丁寧に教えてくれる方なんです。最初の親、というか……」とコメント。大きく頷く赤澤らに対し、堀内監督は「産んだ覚えはないですけどね……」と会場の笑いを誘いながら「みんな素直で、吸収が早かったです」と振り返った。
北川は「やっぱり、ジョナサン(吉村)です」と、相棒・真北健司を演じた吉村を“先生”だと回答。「皆さんがいい意味でジョナサンをいじるので、現場が明るくなって。いい雰囲気で撮影できたからこそ、いい作品が生まれたと思います」と話した。そんな吉村も北川を“先生”に挙げ「移動中のバスで台詞合わせに付き合ってくれて……」と語り、仲睦まじい様子を見せた。次に立石が「途中、ツボに入ってしまったときNGを連発してしまって……(笑)。森田さんに助けてもらいました」と、間宮康作の“先生”を演じた森田へ感謝を述べた。
立石との共演シーンが多かった小早川は「撮影の合間に公園でトシ(立石)が落ちているどんぐりを拾い出して。“大物”だと思いました」と撮影時に目撃した立石の天然エピソードを披露。お互いをあだ名で呼びあい、仲の良さが伺えた。
トークセッションが終わったあとは、公開記念舞台挨拶登壇者のサインが入った台本を抽選で4名に渡すプレゼントコーナーを実施。赤澤・北川・立石・小早川が半券の入った箱から1枚ずつ引き座席番号を読み上げ、手を上げる当選者に向かって手を振り返す様子も見せた。
終盤になり、堀内監督は「この作品を観た皆さんそれぞれの“先生”が思い浮かんでくれたら嬉しいです。俳優含め、スタッフも一丸となって作りあげたので、楽しんでください」とコメント。監督に続き、赤澤・北川・立石より来場者へのメッセージが語られた。
立石は「愛を込めて間宮康作を演じました。直接会えなかった人もいるのですが、間宮康作として間接・直接問わず、影響を与えたり受けたりできたと思います」と、北川は「小説家を目指す激動の人生を演じさせていただいて、いい経験ができました。ぜひ“タンクトップ”も注目していただけたら嬉しいです」と話した。最後に主演・赤澤が「映画や小説は、そのときの心情によって受け取り方が変わると思うのですが、この作品を観て、何かひとつでも心に残ったのなら本望です」と語り、公開記念舞台挨拶は終了した。