舞台は昭和のはじめ、登場人物は四人の若き文士たち。
あまたのカンパニーが繰り返し上演してきた不朽の名作を初演演出の鈴木裕美が再び手掛けます。
◆安西慎太郎/古賀大介 役
ついに幕が開きます。正直、胸の高鳴りが凄いです。ドキドキ、ワクワクしています。カンパニー全員で過ごしてきた時間を信じ、手を取り合いとにかく楽しんでやっていきたいと思っています。ご観劇頂けるお客様楽しみにしていて下さいませ。
◆鈴木勝大/泉謙一郎 役
今回の作品では、1ケ月稽古を経た今でも芝居中に新たに見つけることが多くあります。なので、これから始まる本番の期間のなかでも、舞台上の古賀・諸岡・加藤を見て想定していなかったような感情も抱くのかもしれないなとワクワクしております。観劇にいらしてくださる皆様にも舞台上の四人と過去の自分が結び付くような素敵な瞬間がきっとあると思います。是非、楽しみにいらしてください。
◆川原一馬/加藤常吉 役
いよいよ初日です。ドキドキします。この作品は、上質な芝居というものを意識して稽古させてもらってきた作品なので、部屋に置いてあるものから細かい動作、4人の中で繰り広げられる会話一つ一つを楽しんでいただけたらと思います。作品の中で4人それぞれが、その時に起こった事を受けていけるよう、ギリギリまで僕たち4人も挑戦したいと思います。
◆加治将樹/諸岡一馬 役
いよいよ本日より「絢爛とか爛漫とか」幕が上がります。今日までキャストスタッフ一丸となり、濃密な稽古をしてまいりました。昭和初期の日本、四季折々の音や匂いと共に今を懸命に生きる若者を姿をご覧いただき、今作が皆様の明日への活力となれば、この上ない幸せでございます。これを書いてるのは初日の幾日か前。きっと我々初日は心臓バックバクのドッキドキの事と存じます。皆様の笑顔がそれを救う唯一の方法です。
ぜひお楽しみにください。そしてご来場心よりお待ち申し上げます。
◆鈴木裕美/演出
この度、21年ぶりにこの戯曲を演出するという機会を得、まず感じたことは「ああ、またあの4人に会えるんだな」という喜びでした。演劇と小説で住む世界は多少違いますが、同じく創作に携わる同志として、かけがえのない友人として、彼らは常に私の中に居ました。現代の青年たちを通して、まだ会ったことのない古賀、師岡、泉、加藤に出会えたことは望外の喜びです。彼らの息遣いや体温まで感じていただけるような親密な劇場です。私の古くて新しい友人たちににどうぞ会いに来てください。