<あらすじ>
慶長五年七月、下野国小山。
徳川家康は家臣を伴い、会津討伐のためにこの地に在った。
服部半蔵、酒井忠次はすでに没し、それぞれの役割を終えたが、
井伊直政と本多忠勝…つまり、千子村正と蜻蛉切の任務は続いていた。一方、本丸では審神者の名により刀剣男士たちが集められていた。
鶴丸国永を隊長として、明石国行、御手杵、篭手切江が編成される。
敵の狙いは、徳川家康の次男である結城秀康。
そして、下野国小山で合流した刀剣男士たちの前に現れたのは…
物語は結城秀康の夢の中、松平信康が切腹するシーンから始まる。前作に当たる「三百年の子守唄」では、この松平信康が息絶えるシーンがクライマックスとなり、そして今作でも重要な意味を持つことになる。
そして場面は変わって、慶長五年七月の下野国小山。蜻蛉切と千子村正は、「三百年の子守唄」での任務に引き続き付いていた。彼らの任務は引き続き、
歴史上の人物に成り代わり、徳川家康の歴史を守ると言うもの。蜻蛉切は本多忠勝に、千子村正は井伊直政として徳川家康に付き従っている。この時点では、石切丸やにっかり青江が扮した服部半蔵、酒井忠次はすでに役割を終え、さらに物吉貞宗がなり変わった鳥居元忠も、戦死しようとしていた。
「物吉くん死にますよ。」と、寂しげに呟き6振りで任務に当たってた頃を懐かしむ千子村正。そんな千子村正の思いを他所に、徳川家康は戦い続ける。
鳥居元忠の窮地にも戸惑いもせずにいる徳川家康の側に使えつつも、先の戦いで通りすがりの裸のおじさんとして可愛がってた松平信康の死もあり、千子村正は徳川家康を嫌いとはっきりと言う。ここで徳川家康は、自身の跡取りとして長男の結城秀康ではなく次男の徳川秀忠を指名する。
所変わって、本丸では新たに篭手切江が顕現。篭手切江は歌と踊りのレッスンに余念がなく、御手杵を巻き込んでいる。レッスンの最中、2振りは御手杵のかつての主人である結城秀康の「天下を取り損ね続けた」話を語る。