山本一慶が主演を務める舞台『Run For Your Wife』が2019年7月27日(土)東京・三越劇場にて開幕した。イギリスの人気劇作家レイ・クーニー原作の人気コメディで、1つのウソからウソを重ね大騒動に発展していく抱腹絶倒のドタバタ劇を、演出に菅原道則を迎え若手からベテランまで幅広いキャストで描く。
平凡なタクシードライバー、ジョン・スミス(山本)。ジョンには2人の妻メアリー(花奈)とバーバラ(七木)がいて、重婚生活を楽しんでいる秘密があった。そんなある日、アクシデントでスケジュールが狂ってしまい重婚がバレないようにウソにウソを重ねて大変な騒ぎに!…という物語だ。
とっさについた嘘がどんどん転がっていき、嘘の上塗りで愚かな姿になっていくジョンを山本は汗だくで演じている。
その嘘に巻き込まれる隣人スタンリー(大柴)とのやり取りも次はどうなるとワクワクしてしまう。大柴の期待を裏切らないあうんのぶれす(阿吽の呼吸)には声を出して笑って欲しい。
さらに魅力的な2人の妻もジョンの嘘に翻弄され、時間が進むにつれて性格が豹変!近年出演が多かった2.5次元作品とは全く違う顔を見せていた。
そこにゲイのボビー(鮎川)や警部たち(我、青木)が加わり事態はややこしくなっていく。
初日を迎えた山本も「信頼関係が築き上げられたからこそテンポ感も良くなっているのでそこをまず観ていただきたい。そして最後の混沌がこの作品の見どころ、息つく間もなくすごいスピードですれ違いが描かれます。後から『あ!そうだった!』と発見があると思います」とコメント、さらに「ありえなさがこの作品の魅力。ひと公演ひと公演、大切に演じて全力で汗を流して挑みます。期待して観に来てください」と意気込みを語った。
公演は7月31日(水)まで。軽快な会話劇と上質な笑いで紡がれる本作、男女問わず楽しめるに作品に違いない。