【イケメンコレクション】第9回 俳優・鈴木勝吾さんインタビュー

大切なのは「何を恥とするのか」

「何を恥とするのか」とは、具体的にどのようなことでしょう。

鈴木:たとえば、1時間の会議で「この先やることを決める」というゴールがあって、自分の意見を40分も言ったせいで到達点まで行かなかったとします。

それでも「到達点にいけなかったとしても言いたかったこと」だったら言ってもいい。ですが、「打ち合わせの時間を無駄にしてしまった自分」を格好悪いと感じるのであれば「自分の意思を飲み込んででもゴールまで導く」やり方を優先する。「何を格好悪いと思うか」「恥とするか」を考えて、気持ちを伝えたり、行動で表したりするのも「話し言葉を覚える」ひとつなのだと思います。

なるほど。これから私も「人として恥ずかしくないことかどうか」を意識しながら「話し言葉」を覚えようと思います。

鈴木:みんなそれぞれやりたいことや意思を持っている。それを怖がって言わない人と「何を恥とするか」を考えた上で「私はこういう理由で言うことを我慢する」と“言わない”選択をする人なら、後者の方がいいと思うんです。伝える技術を身に付けるまでにぶつかったり、悩んだりすることもあるだろうけれど、たくさんぶつかって怪我をしたときに初めて成長できるんじゃないかな。

ありがとうございます。最後にこれだけ聞かせてください。10周年を迎えた今、どのような役者になりたいですか?

鈴木:舞台でも映像でも、ものづくりの現場にいたいです。

10年を振り返って思うのが、ファンの方達に支えられているということ。
とくに舞台は映画と違って予告編もないので、半ば賭けのような気持ちで劇場まで足を運ぶ。時間を切り取って、お金を費やして、都合をつけて、一瞬の舞台を観に来るって、とても大変なことだと思うんです。

なので、これからも舞台に立ち続けたいですが、今後はよりハードルが低く、多くの人に出会える映像のお仕事もしたいです。たとえばドラマだったら毎週、朝ドラなら毎日出会えますよね。それは恩返しにも繋がると思うし、そこで新しく出会った人に「演劇って面白いんだよ」と伝えて、新たな輪を広げていきたいです。

ハマっているという万年筆から最近読んでいる本まで、たくさんお話してくださった鈴木さん。これからもいろんなテーマでお話をお伺いしたいです。鈴木勝吾さん、ありがとうございました!(高城つかさ)

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◆鈴木勝吾 / Shogo Suzuki

1989年2月4日生まれ。神奈川県出身。『侍戦隊シンケンジャー』のシンケングリーン/谷千明役で俳優デビュー。ミュージカル『薄桜鬼』や『スタミュ』、『憂国のモリアーティ』、DisGOONie『PHANTOM WORDS』『PANDORA』など、さまざまな舞台で活動中。

オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/shogo-suzuki/
Twitter:https://twitter.com/shogo_suzuki_

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TakiTsukasa