百鬼夜行シリーズ第2弾である「魍魎の匣」の舞台は、1952年。武蔵小金井駅でとある少女が何者かに背中を押され、列車に轢かれる事件から物語は始まる。偶然その場に居合わせた刑事・木場修太郎(演:内田朝陽)は、轢かれた少女・柚木加菜子(演:井上音生)と一緒にいた同級生の楠本頼子(演:平川結月)に事情聴取を行うことになる。少女2人の、奇妙とも思える“歪んだ愛”の形を知った木場は、その謎に巻き込まれるまま加菜子が治療を受ける美馬坂近代醫學研究所に足を運ぶのだった。
一方その頃、売れない小説家・関口巽(演:高橋良輔)は、「實録犯罪」の編集記者・鳥口守彦(演:高橋健介)に誘われ、「武蔵野連続バラバラ殺人事件」を追うべく中禅寺敦子(演:加藤里保菜)と行動をともにしていた。事件を追うために彼らが頼ったのは、敦子の兄・中禅寺秋彦(演:橘ケンチ)。中禅寺秋彦は古本屋「京極堂」を営みながら、「憑物落とし」を副業としていた。
そこに、人が過去に見た“光景”を“見る”能力を持つ榎木津礼二郎(演:北園涼)が登場し、物語は大きく展開する。“歪んだ愛”によって、武蔵小金井の事件と、武蔵野連続バラバラ殺人事件の2つが大きく絡み合い、謎が謎を呼ぶーー。
果たして、2つの事件の犯人は誰なのか。中禅寺秋彦を中心にもつれあう糸は、どのように解けるのか。「匣」に見立てた演出も必見だ。舞台「魍魎の匣」は東京公演が2019年6月21日(金)~6月30日(日)天王洲 銀河劇場にて、神戸公演が7月4日(木)~7月7日(日) AiiA 2.5 Theater Kobeにて上演。詳しくは公式ホームページ(https://www.nelke.co.jp/stage/mouryou/)まで。