舞台「幕末太陽傳 外伝」開幕レポート
本日4月18日より、東京 三越劇場において、日活クラシック映画を代表する天才映画監督・川島雄三の生誕百年記念企画とした、舞台「幕末太陽傳 外伝」の上演が開始される。
主演・居残り佐平次役には、ミュージカル「刀剣乱舞」石切丸役で話題となる崎山つばさが舞台初主演を務めることで話題の本作。
本稿では、本番に先駆けて行われたゲネプロの様子をお伝えする。
【STORY】
文久2(1862)年といえば明治維新まであと6年という幕末。その混沌とした時代の中でも、 品川宿の遊郭の町並は賑わいを見せていた。
さて、そんなある日、その賑わう遊郭の裏通りで発砲騒ぎが起きる。 攘夷派と異国のやつらの小競り合いだと読んだ岡っ引きたちはその行方を追ったが、そのどさくさに紛れ、 攘夷派が落としていった時計を拾ったツイてる男が一人。それが今回の主人公、佐平次である。 この佐平次という男、たまたま老舗の女郎屋「相模屋」に仲間を連れにきた際、偶然その時計を手にしたわけだが、 この時計を拾ったことにより、この先、色々な騒動に巻き込まれていく・・ もともと騒動になる要素はその見世の中にいくつも孕んではいた。 ひとつは、相模屋の跡取り道楽息子、徳三郎。この見世の大旦那とおかみさんが何度言っても吉原遊びをやめない遊び人。 そしてその彼が気にかけてるのは、親の借金の肩代わりにそこで使用人として働く女中おひさ。 腕がいいのになぜか働かなくなったそのおひさの親、大工の長兵衛。見世のナンバーワンを競う女郎こはると、おそめ。 そこに潜伏し、ある計画を実行しようとしていた高杉晋作率いる攘夷派の志士たち・・ その他、一癖も二癖もある人物たちが、佐平次を巻き込んでいく。 とはいえ、この佐平次、口だけは抜群にたつようで、相模屋で起きるそんな数々の出来事をもひょうひょうとうまくかわし、 はては、その見世でナンバーワンを張り合ってた「こはる」と「おそめ」の心までも掴んでしまう。 やがて、出会いと別れのその色街で新たな出会いが生まれるとは知らずに・・。