か、かわいい……! それでは、芸能界入りのきっかけを教えてください。
石渡:芸能界に興味があったというよりは、人前に立ったり、笑わせたりすることが好きだったんです。高校卒業の記念に養成所のオーディションに挑戦したら、特待生に受かって通うことになりました。養成所で芝居について教わるうちに「芝居を仕事にしたい」と考えるようになって。演技には正解がないので、いつまでも新鮮な気持ちで続けられると思ったんです。
養成所でお芝居に目覚めたのですね。
石渡:そうですね。記念受験のつもりだったのに、どんどん追求したいと思うようになりました。今では芝居のことで頭がいっぱいです(笑)。
舞台や映像、バラエティでも活躍していますが、石渡さんの役者としての分岐点を教えてください。
石渡:テニミュが終わってすぐの『心霊探偵八雲』で演出家の伊藤マサミさんと出会い、その後すぐに主演で立たせていただいたマサミさんの劇団「進戯団 夢命クラシックス」の舞台『碧のヴォヤージュ』(2015年5月上演)です。今だから言える話ですけど、テニミュのときは自信を失いかけていたんです。まわりがみんな凄いやつばかりに見えて……。
そんな僕を主演で迎えてくれて「本当に僕でいいんだろうか」と悩んでいたのですが、脚本・演出の伊藤マサミさんが「真修はまっすぐな芝居が魅力だよ」と褒めてくださって。マサミさんのおかげで自信が持てるようになりました。
まっすぐな芝居、ですか。
石渡:はい。当時は無自覚でしたが、考えや感じていることが表に出やすいらしいんです。嘘をつけない、というか。本格的なアクションにも初挑戦した、思い出の作品ですね。3月に再演するので、またご一緒できるのが嬉しいです。