◎大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホール 2019年3月28日(木)~31日(日)
◎東京・紀伊國屋ホール 4月5日(金)~18日(木)
□「熱海殺人事件」LAST GENERATION 46□
1973年に文学座に書き下ろされ、発表された「熱海殺人事件」はつかこうへいの代表作であり、最年少で岸田戯曲賞を受賞し、紀伊國屋ホールを拠点に、つかこうへい事務所の春の名物として、何度も再演を重ね、東京の春の風物詩とも呼 ばれる程になった。その「熱海殺人事件」が今年も生まれ変わる!!
東京に出て来たら、紀伊國屋でつかこうへいの熱海を見る!! 1980年代当時の学生達のあこがれの演劇だった。
つかこうへい事務所解散後も、1986年に映画化、1989年の演劇活動再開時も、紀伊國屋ホールでの「熱海殺人事件」だけは、本人の手で上演され続けてきた作品である。
タイトルを「売春捜査官」「モンテカルロイリュージョン」などと、変化しながら「熱海殺人事件」は紀伊國屋ホールで上演され続けた。
主演も、三浦洋一、風間杜夫をはじめ、阿部寛、池田成志、山崎銀之丞、馬場徹など名だたる俳優陣が、歴史を作って来た。
そして2010年、つかこうへいは永遠の眠りについた。
演劇界の巨匠が宇宙へと旅立った。
しかし、紀伊國屋の「熱海殺人事件」は終わらない。今回で46年目!
2019年の平成最後の年に、“LAST GENERATION 46”と銘打ち、新たなメンバーで、「熱海殺人事件」の46年目の上演に挑む。
木村伝兵衛部長刑事は、2017年、史上最年少24歳でこの大役を演じ、今回で3年連続の主演を務める味方良介。
捨て身の潜入捜査を行う水野朋子婦人警官には、2018年に欅坂46を卒業後、今作が本格的な女優デビュー第一弾となる今泉佑唯。ファースト写真集は10万部を超える大ヒットを続けている。
そして、犯人大山金太郎には2015年「第57回輝く!日本レコード大賞 新人賞」を受賞した新鋭ダンスボーカルユニット lol-エルオーエル-の佐藤友祐が俳優として新境地を開く。
富山から来た田舎の刑事熊田留吉には、2016年『新・幕末純情伝』で坂本龍馬役を演じ、昨年は『熱海殺人事件』『火花』と文学作品に連続出演。お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明を迎え、まったく新しい「熱海殺人事件」を作り上げる。演出は日本エンタテインメント演劇の巨匠つかこうへいの懐刀、岡村俊一があたる。この作品だけは、つかこうへいの遺志として、これからもキャスト・スタッフも 変貌を遂げながら上演し続ける予定である。
「熱海殺人事件」は生き続ける。
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