【イケメンコレクション】第3回 俳優・神里優希さんインタビュー

テニミュは自分の原点

たしかに(笑)。それでは、出演作品について聞かせてください。これまでの舞台で印象に残っている作品は何ですか?
神里:舞台デビュー作品のテニミュですね。当時は目の前にある課題に対して必死で、自分のことで精一杯になるときもありましたが、それでも一緒に悩み、アドバイスをくれた仲間やスタッフの皆さん、それを温かく見守って応援して下さるお客様に支えられた日々でした。卒業を前にたくさんの経験をさせていただいた約2年間は当たり前ではなく、ファンの皆様はもちろん、スタッフの方々に支えられて舞台に立てているのだと振り返って。感謝の大切さを教えてくれたテニミュは原点であり、自分の軸を作ってくれた大切な作品ですね。

2017年上演舞台『錆色のアーマ』は、原作を舞台化する“2.5次元”ではなく、舞台版が原作となるいわば“逆2.5 次元”舞台でしたね。
神里:そうなんです。僕が演じるキャラクターがアニメや漫画の原作になるという、それまでになかった挑戦をしました。演出を手掛ける元吉さんをはじめ、スタッフの皆さんや演者の方々とキャラ設定や役同士の関係性を何度も話し合いながら考えて創り上げる過程がとても新鮮でしたね。デビュー当初は、正解がないお芝居の世界について悩むことが多かったのですが『錆色のアーマ』を通して、その悩む時間こそお芝居の醍醐味の一つなのだと気づきました。

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