続く2ユニット目はF∞Fだ。披露したのは『平凡なこの日々に花束を』と『I am a HERO!』だ。F∞Fの魅力は主人公ユニットらしいそのまっすぐさで、この日のステージでもその魅力は存分に発揮されている。『平凡なこの日々に花束を』では要所要所でその前向きなエネルギーを全開にしたパフォーマンスを、『I am a HERO!』では息の合ったコンビネーションダンスに合わせて、客席からの声援も相まって会場全体で見事な一体感を作り出し、大きく盛り上がるステージとなった。
F∞Fからバトンを受け取ったのは華房心だ。この日も最高にキュートな心ちゃんに、会場のプロデューサー達の心はもれなくひざまずき、披露された『Joker Dream』『ココロハレルヤ!』ではそのキュートさに大きな歓声が上がった。両曲共で客席はピンク色の光で染められっぱなしで、その光を受けて歌い踊る心ちゃんの笑顔は客席のプロデューサー達から黄色い声援を引き出した。
華房心のステージが終わると、この日は出演できなかったI♥Bのムービーが公開された。ムービーではI♥Bから今日のこの日に集まってくれたプロデューサー達へのメッセージと共に、演じるキャスト達の素の顔が見える貴重なやり取りが繰り広げられた。彼等が映像の中で語った、I♥Bメンバー達それぞれの国への凱旋公演がしたいという夢は、国際色豊かなI♥Bならではの夢で、是非実現して欲しいと会場の誰もが思ったことだろう。
そうしてライブコーナーはひとまず幕を閉じ、舞台はバラエティコーナーへ。MCとして御剣晃役の小波津亜廉と若王子楽役の岸本卓也が登場。2人の呼び込みで今まで登場したArSとF∞F・華房心がステージ上に現れ、バラエティコーナーが本格的に開幕した。行われたコーナーは、「アイ★チュウ ザ・エチュードextra shuffle!」だ。これは来年4月から行われる「アイ★チュウ ザ・ステージ」の設定「エトワールヴィオスクールの生徒に映画の主演と主題歌のオファーが来た」を踏襲し、その映画の具体的な内容を「起」・「承」・「転」・「結」に分け、それぞれの部分をキャスト達がアイ★チュウのキャラクターになりきりアドリブで演技を行ってもらうという物。ただし、アドリブ演技中には事前にボックスからひいたキーワードを絶対に入れるという制限も存在する。エチュードは御剣晃と若王子楽をリーダーとした2チームに別れて行われ、どちらのチームのエチュードが良かったか会場のプロデューサー達の声援で決定し、それを勝敗とするとのことだ。なお、それぞれのチームリーダーにはお邪魔カードなる物が渡され、それによって他チームの妨害もおこなえるという仕掛けも盛り込まれた。
チームは御剣晃をリーダーに、日下部虎彦・鳶倉アキヲ・湊奏多・海部子規のチーム御剣と、若王子楽をリーダーに、折原輝・桃井恭介・華房心・愛童聖夜のチーム若王子に別れて行われた。先攻は若王子チームで、彼等の演じたエチュードは「真夏 あちこちに蟹がいる海で テンションマックスのアイチュウ達が わんこそばを食べて 骨折した」というシナリオで、お邪魔ワードは「プロデューサーへの感謝の言葉」だ。カオスなシナリオにどうなるのかと客席も騒めいていたが、エチュードが始まるとキャスト達のテンションで押し切るドタバタ劇で会場は大きな笑いの渦に包まれ、最終的にはエチュードをするアイチュウ達が全員唐突に骨折しドタバタの中で劇は幕を閉じた。後攻の御剣チームは「早朝 鳥がいっぱいいる公園で お腹を空かせたアイチュウ達が ラジオ体操をして 時の人になった」というこれまたカオスなシナリオで、お邪魔ワードは「早口言葉」だ。若王子チームとは違ってキャストが鳥に扮してみたりと着実にお題をクリアして行く御剣チームだが、お邪魔ワードの乱入もありやはり劇はカオスな方向へ。最後には鳶倉アキヲが幽霊となり、客席のプロデューサー達の声援で上半身のみ復活を果たし、まさに時の人となり面白おかしく楽しく幕を閉じた。勝負の結果はデシベル測定器で測ったプロデューサー達の声援の大きさで決定され、夜の部の勝利は若王子地チームが勝ち取り、大きな歓声の中でバラエティコーナーは幕を閉じた。
バラエティコーナーが終わると舞台は再びライブパートへ。まずこの日出演できなかったTwinkle Bellからのムービーが流れる。双子のムービーでは彼等の持ち味の息の合ったやり取りが子気味良く展開され、彼等の再びの登場への期待が高まる一幕となった。ムービーが終わると舞台はお待ちかねの新ユニットPOP’N STARのステージだ。POP’N STARは華房心を中心とした男の娘3人組ユニットで、華房以外の二人はこの日が初登場だ。披露した楽曲は『Happy Birth Day to us!』で、楽曲のテーマ通り会場は新生POP’N STARの誕生へのお祝いムードに包まれる。新たに参戦した神楽坂ルナと及川桃介のキュートさは華房心にも負けない物で、アイチュウの世界に新たな花を添えてくれた。
そして次に登場したのはRE:BERSERK。「漆黒の羽を纏う闇の住人!厨二病×ダークで妖しい楽曲」がコンセプトのRE:BERSERKは、その名の通りゴシックないで立ちで堂々と登場。披露された『Dark Night Cat』では、妖しく堂々と3人が歌い踊る。ひらひらと大きく衣装が舞う彼等のいで立ちは闇夜の王の様で、ステージを闇の世界へと見事へ塗り替えてくれた。