来春19年1月に上演いたします舞台『妖怪アパートの幽雅な日常』で、本作に登場するキャラクターを含んだキービジュアルが完成いたしましたので、ご案内いたします。
本作に登場するキャラクターたちが「寿荘」(妖怪アパート)の前で立ち並んでいるところへ、住人の一人である龍さんが、主人公の稲葉夕士を導き入れるようなイメージのビジュアルです。
ビジュアルに登場するキャラクターは、左から主人公の稲葉夕士、画家の深瀬明、犬のシロを連れた幽霊の子供クリ、高校生で除霊師の久賀秋音、霊能力者の龍さん、詩人の一色黎明、謎のモノを売りつけようとする骨董屋、妖怪なのに大手企業で働くサラリーマン・佐藤さん、そして夕士の親友の長谷泉貴です。
本作では他にもお馴染みのキャラクターたちが登場しますが、舞台という空間でどのような登場となるのか、そちらにも是非ご期待ください。名物大家さんはもちろん、“妖アパ”ファンには憧れの的と言っても過言ではない、料理上手のあの人も登場予定です。
■『妖怪アパートの幽雅な日常』とは
原作小説『妖怪アパートの幽雅な日常』は、2003年から2013年までに本編全10巻、外伝1巻を刊行、11年からは漫画家・深山和香によってコミック化され、現在も月刊少年シリウス(講談社刊)誌上にて連載中の妖怪ファンタジー作品です。シリーズ累計で580万部が刊行され、第51回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞した児童文学のベストセラー。魅力あるキャラクターと人情味あふれるストーリー展開は時代を越えて愛され、17年にはアニメ版が放送。今もなお新たなファンを増やし続けています。本作品はコミカライズ作品の舞台化となります。
■あらすじ
三年前に両親が他界し、伯父の家に引き取られた稲葉夕士16歳。高校からは寮に入り自立して・・・と思った矢先、寮が火事で焼けてしまった!なんとか探し出したアパートは、家賃2万5千円(!)という破格物件。だがそこにはオバケや妖怪が出るという……。
画家、除霊師、自称霊能力者、そして幽霊や妖怪など、人情味あふれる「クセ者」入居者に囲まれて、夕士のフツウの!? 高校生活が始まる。
夕士の目線で描かれる、妖怪との日常を通して無くしていたものを取り戻していく心の成長物語。
香月日輪(こうづき・ひのわ) / 原作
ヤングアダルト小説の人気作家。『妖怪アパートの幽雅な日常』(講談社)で、2004年第51回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。2014年没。
代表作に『完全版 地獄堂霊界通信』(講談社)、『大江戸妖怪かわら版』(理論社/講談社文庫)、『全裸男と柴犬男』(講談社X文庫ホワイトハート)ほか。
深山和香(みやま・わか) / 漫画
漫画家、イラストレーター。『妖怪アパートの幽雅な日常』を「月刊少年シリウス」(講談社)にて連載中。
『ロケットスターター』を、「good! アフタヌーン」(講談社)にて不定期連載中。
谷碧仁(たに・あおと) / 脚本
2013年に劇団時間制作を立ち上げ。作品の全ての作、演出を手掛ける。
主に人の生きた時間を描き、代表作は『SEX』や『うるさくて、うるさくて、耳を塞いでもやはりうるさくて』や『普通』がある。
『普通』ではコリッチランキング週間、月間で1位を取り、ランキングを独占。「圧倒的な現代劇」を売りに活動中。
元吉庸泰(もとよし・つねやす) / 演出
劇団「エムキチビート」主宰。自身の劇団の全公演の脚本、演出をしつつ、商業公演の演出も手掛ける。 演出の幅はバーでの公演からミュージカルまで多岐にわたる。その場に立つ俳優の実感を、空間演出により最大限に引き出す手法に定評がある。
近年の演出作は、『芥川龍之介 地獄変』(15)、『終わりのセラフ』The Musical(16)、ミュージカル『魔界王子 devils and realist』(16)、『ハッシャ・バイ』(16)、『境界線上の物語』(17)、『ぼくの友達』(18)ほか。