浅草九劇公演『ローファーズハイ!!vol.5』が、本日12月9日(日)に浅草九劇にて全8公演を終え、遂に千秋楽を迎えた。同作品は、新垣結衣や内田理央らが所属するレプロエンタテインメントの若手女優たちが集結した”浅草少女歌劇団・ローファーズハイ!!”による公演。”ローファーを履いた女子高校生”という設定の中で、演劇とタップダンスをかけ合わせたパフォーマンスで、会場を盛り上げた。千秋楽となった今回の公演では、物語のクライマックスで目に涙を浮かべるメンバーも見受けられ、その姿は胸を打つものであった。
本公演は、12月5日(水)~12月9日(日)の全8公演で行われ、以前人気を博したvol.1、vol.2のリメイク版ということで、観客の期待も高まっていた。メンバーの多くはプレッシャーを感じていたとのことだったが、先輩たちの作品に恥じること無く、タップダンスに情熱を注ぐ女子高生達の葛藤や青春を見事に表現した。さらに、以前の公演では存在しなかった「第二部」では、次々と流れる様々な音楽に乗せて、メンバーが可愛いらしいダンスや歌を披露。仲の良さが伝わる和気あいあいとした姿を見せた。これは、来年度の夏に決定している公演に向けた「予告編」という設定で、第一部を終え、緊張の取れたメンバーはステージを楽しんでいるようだった。
千秋楽を終えてのカーテンコールでは、日頃よりローファーズハイ!!を支えた、キャプテン・駒木根心捺が「みんなが助けてくれて、相談聞いてくれて、助けられました」と涙で言葉に詰まりながらも、感謝の気持ちを吐露した。また、普段は雑誌ニコラの専属モデルとして活躍し、2回目となる今回のステージで普段とは異なる“地味キャラ”を好演した白井杏奈は「みんなで協力して最後までがんばれた」と晴れた笑顔でメンバーとの絆を噛み締めた。
本公演に至る経緯として、WEB配信による彼女たちの冠番組「ローファーズハイ!!」内にて、【主演女優選考サバイバル】と題して、ファンの声によってメンバーを主演女優へと後押しする、視聴者投票が行われていた。そして、その甲斐あってか、先輩たちも演じてきた主役のデコピン役に菊地樹美が抜擢され、主役のライバルであるオジョー役には卯野梨音が抜擢された。どちらも前述の企画における獲得票数上位者である。終演後に菊地は「今、この九劇の舞台に立てているのも、デコピン役として立てているのも、今ここにいる皆さんのおかげと、スタッフの皆さんのおかげです」と主役を演じきれたことへの、感謝の言葉を口にした。
今回のローファーズハイ!!は、新しく在籍期間を2年と定め、今まで随時開催していたオーディションを年に一度の定期募集とするなど、大きな変化の時期を迎えている。そして、その年に一度のオーディションが今、絶賛募集中であり、来春にお披露目会を実施予定であるとのことだ。お披露目会後には、すぐに練習を重ね、来夏に予定されている公演に挑むこととなる。
次回の公演は来年夏であるが、毎週金曜日に配信しているWEB番組「ローファーズハイ!!」では、個々の能力を向上させるべくメンバーが奮闘中のため、是非チェックしたい。ローファーズハイ!!は、メンバーがすべて中高生で構成される珍しい舞台であり、表現の世界で日に日に成長する姿や、心から楽しんでいるメンバー間の仲の良さを随所で見受けることができ、彼女達の全力でひたむきな姿は必見である。