2018年11月1日(木)東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて舞台『ニル・アドミラリの天秤』が開幕した。菅野臣太朗が脚本・演出を手掛ける本作は、2016年4月にオトメイトより発売された女性向け恋愛アドベンチャーゲームが原作。2018年4月にはアニメ化もされており、多方面で展開されている作品だ。舞台版では杉江大志を筆頭に、仲田博喜、星元裕月、健人、大崎捺希、古畑恵介らが出演する。ここでは、初日前に行われた囲み会見とゲネプロの様子をお届けする。
囲み会見には杉江大志、仲田博喜、星元裕月、健人の4名が登壇。作品への想いや意気込みを語った。
尾崎隼人役・杉江大志は稽古を振り返り、「とても濃い稽古でしたし、いい積み重ねができました。稽古で積み重ねてきたものをしっかり届ければ、きっと満足していただける作品に仕上がっているのではないかと思います」とコメント。
鴻上滉役・仲田博喜は「カンパニーの仲の良さを作品に反映させたい」と述べたあと「原作とは違い、アクションシーンがたくさん盛り込まれていますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです」と語った。
星川翡翠役・星元裕月は「開幕して、お客様にたくさん愛をいただくと思うのですが」と前置きし「私たちからも愛を返して、真摯に作品と向き合って最後まで生き抜きたいと思います」と述べた。
汀紫鶴役・健人は「この作品はたくさんの方法で楽しめると思っていて……」と”観劇の楽しみ方”について言及。「それぞれの登場人物をいろんな角度から観れます」と一人ひとりに焦点を当てた楽しみ方や「作中のキーワードに『稀モノ(※情念や記憶の宿る本)』があるのですが、その存在が登場人物によって変わってきているので、考えながら観ていただけたらと思います」と『稀モノ』を軸に観劇する方法があると話した。
さいごは座長・杉江より「それぞれの想いがあって、正義があって……。各々が自分の信念に従って行動した結果が描かれています。そして、この作品は想いつまった台詞がたくさんあります。なので、この作品に込められた想いをお届けして、舞台ならではのニルアドをお届けしたいと思います。最後まで応援よろしくお願いします」と締められた。