2018年11月24日(土)よりシネ・リーブル池袋をはじめ、全国の映画館にて映画「ONLY SILVER FISH–WATER TANK OF MARY’S ROOM」が公開される。本作は2007年に上演、今年1月に再演された舞台「ONLY SILVER FISH」が原作。とある洋館を舞台に、本当の名前を呼ぶと過去に戻れると噂の”オンリーシルバーフィッシュ”の名前を知るために、男女があらゆるゲームで競い合うストーリーだ。
舞台に引き続き西田大輔が脚本・監督を手掛ける映画「ONLY SILVER FISH–WATER TANK OF MARY’S ROOM」は、舞台の設定は変わらず、新しいキャラクターが異なるストーリーを繰り広げる。今年1月に再演された舞台と同じキャストが出演し、主演・松田凌を筆頭に、皆本麻帆、玉城裕規、高柳明音(SKE48)、伊藤裕一、山口大地、小槙まこ、双松桃子、菊地美香、辻本耕志、中村誠治郎、川本成らが名を連ねる作品だ。ここでは、出演者より松田凌、玉城裕規のインタビューをお届けする。
――本日はよろしくお願いします。舞台版の脚本・演出を手掛けた西田大輔さんの初映画監督作品ということですが、舞台と映画での違いはありましたか?
松田凌(以下、松田)「僕たちが真剣にお芝居と向き合っているところを演出する形式は、舞台と変わらなかったですね」
玉城裕規(以下、玉城)「西田大輔さん初の監督作品というのもあって、みんなで作品を作り上げました」
――西田監督のことを、現場では何と呼ばれているのですか?
玉城「撮影時は自然と”監督”と呼んでいましたね。ふだんは『西田さん』と呼んでいます」
松田「僕は、『大輔さん』です」
――それでは、撮影時のエピソードを教えてください。
松田「撮影期間が短かったのですが、ほとんどのシーンを洋館で撮影していて。唯一の外ロケが海で、とても印象に残っています」
玉城「あとは、撮影が冬だったのでストーブをみんなで取り合いました」
松田「あれは争奪戦でしたね(笑)」
――洋館で撮影されたのですね。どんな場所でしたか?
松田「もともと何に使われていたかはわからないのですが、いまはスタジオとして使われているそうです。内装は趣があるというか……。日本離れした空間でした」
玉城「畳の部屋もあったので、日本と海外が混ざっているような洋館でした。本編でも畳がちらっと写っているので、チェックしてください」
――ありがとうございます。それでは、最後に読者へのメッセージをお願いします。
松田「抽象的な表現になってしまうのですが、1度観ただけではわからない表現がたくさんあるところがこの作品の魅力です。たとえば、2回目でやっと理解できたシーンがあったと思いきや、1回目でわかった部分に新たな謎が生まれたり……。2回、3回と劇場に足を運んでくれた方にしかわからない良さがあると思います。ぜひ、登場人物のひとりになったつもりで観ていただけたら嬉しいです。自分の人生と重なる部分や人としての在り方が見えてくるはずなので、劇場で確かめてください!」
玉城「僕は実際にこの映画を観て、『人間って醜いな』と思いました。感じ取り方は人それぞれなので、皆さんがどんな見方をするのか、どう感じるのかが楽しみです。ぜひ劇場へ足を運んでいただいて、感想を聞かせてください。松田くんのいうとおり、人生と重なる部分を探しながら、映画の世界にどっぷりと浸かってください!」