【インタビュー】「きちんと”お菓子への熱い気持ち”を持たないと失礼だと思った」原嶋元久 出演舞台『若様組まいる~若様とロマン~』

―――ありがとうございます。脚本・演出を手がける村上大樹さんとは舞台『ママと僕たち』以来ですよね。初演から5年ほど経ちましたが、そのあいだで原嶋さん自身が「成長したな」とおもうところはありますか?

「成長した」というよりは「成長しました!」と村上さんに見せたい気持ちがおおきいです。舞台『ママと僕たち』では赤ちゃん役を演じたのですが、今回演じる真次郎は歳のちかい役。『ママと僕たち』のようにかわいいイメージはないからこそ「こういう面もある」と見せたいです。なので、村上さんとケンカをするつもりで稽古に挑んでいます。「これだけ真次郎について考えてきました!」と提示したいですし、それでダメ出しをもらえるとすごくうれしいんです。

『ママと僕たち』からいまに至るまで、さまざまな脚本・演出家の方たちとお会いしてきたのですが、なかでも村上さんは”物語をおおきく捉えているひと”ならではのダメ出しをしてくれる方。ダメ出しをされるたび「村上さんってやっぱり天才だなー!」「すごいなー!」とおもいます。
やっぱり、何がすごいのかを知るためには何がダメなのかを知らないといけないじゃないですか。そういった意味で『ママと僕たち』のときよりも村上さんのことを「すごい」とおもえるようになったのは、ぼく自身が成長した部分なのだと感じます。

―――5年間役者として経験を積み重ねてきたからこそのエピソードですね。 初舞台の「ゲネプロ!」(2011年)からたくさんの舞台を踏んで感じる”舞台の魅力”をおしえてください。

舞台の魅力であり強みだと思うのは、舞台や役に対してはもちろんのこと、ひとつの”セリフ”について長い時間をかけて考えられるところです。一つひとつの表現の仕方だったり、見せ方だったりを学べるのも舞台ならではですし。

―――ファンコミュニティアプリ「fanicon(ファニコン)」や公式ブログでアクロバットを披露していますが、かなり練習されてますよね。

はい。一回できただけではダメなので、くりかえし練習しています。そのうえで身体づくりにもこだわるようになりました。殺陣やアクションもそうですが、舞台は”おなじことを何度やってもフレッシュに動けるか”が重要だと思っていて……。自然に、そして新鮮に動けるよう、身体に染み込ませなければいけないんです。

あとは、お客さんの声がすぐに入ってくるところですね。”たのしい時間を共有できる”点も、舞台の魅力だとおもいます。

―――さいごに『若様組まいる~若様とロマン~』について聞かせてください。稽古を通したり原作を読んだりして、「若様組(長瀬、園山、福田、小山、小沼)」のなかでなりたい役はありますか?

稽古を通して「やってみたいな」と感じる登場人物は、園山薫(演:宇野結也)です。園山は、女の子にモテモテな役。きゃーきゃー言われているのにあんなにクールなんて、メンズの敵です!(笑)しかも、男性陣からも愛される性格だから憎めないんですよね。
ですがやっぱり稽古をしていると、園山はかっこよくてスタイルもいい宇野くんだからできる役だと感じます。なので、ちやほやされている姿を横から「いいなー」と見ることにしました。ぼくも園山のようにちやほやされたいです!(笑)

―――舞台を楽しみにしています。ありがとうございました!

舞台『若様組まいる~若様とロマン~』は2018年10月6日(土)いよいよ上演! 当日券や概要など、くわしい情報は公式ホームページ(http://www.mmj-pro.co.jp/wakasamagumi/)まで。

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TakiTsukasa