本公演に、青山学院大学の陸上競技部・長距離ブロック監督である原晋氏が特別監修としてご参加いただけることになりました。
マラソンランナー・円谷幸吉氏を主人公に、君原健二氏やコーチたちの人間ドラマを未来ある物語として描く本作にご賛同いただいてのこととなります。
<原晋氏コメント>
第二次世界大戦に敗戦した日本が、国の威信をかけて挑んだ1964年の東京オリンピック。スポーツがレジャーやエンタメではなく、軍事教練の如く行われていた時代、円谷幸吉さんや君原健二さんをはじめ、当時のオリンピック選手たちは、戦争に行く代わりにその競技で国を背負っていたのだと思います。
中でもマラソンはとてもストイックな競技で、並みの精神力ではできないもの。マラソンという孤独な競技の中で、社会や組織に大きく動かされた円谷幸吉さんの人生には、現代を生きる我々にも痛切に訴えかけるものがあります。
今回ご縁を頂き陸上面でのサポートをさせていただきます。胸に迫る舞台創りの一助になれれば幸いです。
『光より前に~夜明けの走者たち~』
1964年、東京オリンピックで銅メダルを獲得した円谷幸吉と、その4年後にメキシコオリンピックで銀メダルを獲得した君原健二。
ライバルでもあり友人でもあった二人の物語。
<総合プロデューサー 渡辺ミキより>
本作は、オリンピック、世界陸上、箱根駅伝など、今当たり前に日常の中にある、競技の礎を作った、知られざる若者二人の物語です。
1964年東京オリンピックで銅メダルを獲得したマラソンランナーの円谷幸吉さんは、周囲の期待や制圧の中で、志半ばにその生涯を閉じましたが、円谷さんが未来に遺されたものはあまりにも多く、その想いは、ライバルで親友の君原健二さんによって繋がれ、現代の選手たちに受け継がれる“光”となり、陸上の未来を照らしているように思われます。命をかけて走った若者達の鳥肌が立つような真剣な生き様を通して、2020年の東京オリンピックを目の前に控えている現代と、1960年代の社会の在り方の変化を浮かび上がらせる作品です。
明日の日本を担う、観客の皆様に向け、とびっきりの勇気をお届けできるよう、カンパニー一丸となって頑張ります!
<作・演出 谷賢一より>
1964年、東京オリンピックを駆け抜けた二人のマラソンランナー、円谷幸吉と君原健二の人生は、「走る」という共通点だけがあり、それ以外はすべて好対照・正反対でした。しかし二人の間には、孤独に走るマラソンという競技の中で無言のうちに手渡されたバトンがあった。物語のように美しい二人の人生を多くの人に伝えたいと思います。
作・演出:谷賢一
出演:宮崎秋人 木村了 中村まこと 高橋光臣 和田正人
公演期間:
2018年11月14日(水)~25日(日)紀伊國屋ホール
※11月14日はプレビュー公演
11月29日(木)~12月2日(日)ABCホール
一般発売日:2018年9月15日(土)AM10時~
料金:一般/7,000円
U-23/3,500円(観劇時23歳以下、当日要身分証提示、枚数限定)
※全席指定・税込
※未就学児入場不可
公演に関するお問い合わせ:03-5410-1885
ワタナベエンターテインメント(平日11:00~18:00)