つかこうへい生誕 70 年記念特別公演「新・幕末純情伝」FAKE NEWS

つかこうへい生誕 70 年記念特別公演
「新・幕末純情伝」
FAKE NEWS

作:つかこうへい
演出:河毛俊作
主演:北原里英

2018年7月7日(土)~7月30日(月) 紀伊國屋ホール

【はじめに】
「演劇界の風雲児」と呼ばれ、戦後の昭和そして平成の演劇界に一時代を築いた、偉大な劇作家・つかこうへい。
しかし、2010年7月10日、62歳という若さで惜しまれつつこの世を去った。 彼の遺した名作は数知れず、彼の手によって開花していった俳優が多いことも周知である。

つかこうへいという偉大な劇作家が存命していれば今年で70歳になっていたはずである。その生誕70年にあたる今年、命日でもある7月10日を挟み、つかこうへいの本拠地 紀伊國屋ホールで生誕70年記念特別公演として「新・幕末純情伝」FAKE NEWSを上演することが決定した。
「幕末純情伝」は、幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったという、つかこうへいのユニークな着想のもと、1989年8月渋谷のPARCO 劇場にて幕を開けた。それ以降「熱海殺人事件」「飛龍伝」と並ぶつか氏の代表的作品として愛され、これまで幾度となく上演され続けている。そして今回、紅一点、沖田総司の十代目を引き継ぐのは、今春AKB48グループを卒業したばかりのNGT48 元キャプテン北原里英である。

演出には、フジテレビドラマ制作部ゼネラルディレクターで、日本のトレンディドラマの産みの親である河毛俊作氏が、全く新しい観点からつか文学の立体化にあたる。

そして河毛俊作氏の斬新な作品作りのために、若い実力派の俳優が集められた。
沖田総司の相手役、坂本龍馬には、今年の「熱海殺人事件」でその実力を見せつけた、味方良介、さらには昨年ノンバーバル劇「アラタ」に鮮烈な登場をはたし、その殺陣の腕前を披露した小松準弥、若手俳優の中ではもはや重鎮に成長した細貝圭、そして2.5次元演劇で活躍する田中涼星、戦国BASARAの真田幸村役でお馴染みの松村龍之介、α-X’s(アクロス)を卒業したばかりの増子敦貴、など若々しくみずみずしい俳優陣に囲まれて、新しい沖田総司、北原里英が女優として開花していく姿は、観る者に新たな感動を与えてくれることだろう。

つかこうへい70歳を迎える2018年、彼の熱く日本を見据える作品は色あせることなく、役者たちに、観客達に、受け継がれていくことであろう。

【ものがたり】
徳川260年の泰平の世が、今まさに崩壊せんとしている文久3年。武士になりたい一身で、京都への道を急ぐ一群の男達がいる。近藤勇率いる、新撰組。
その隊士の中に「女」がいた。沖田総司。小さい頃から男として育てられ、ただひたすら剣の修行を強いられてきた孤独な女――。風雲急を告げる、時は幕末。勤皇、佐幕が入り乱れる動乱の京の街で、総司は愛する土方歳三のため、一人、また一人と勤皇の志士たちを斬り続ける。そして、そんな総司の前に、一人の男が立ちふさがった。
その男こそ、日本に新しい時代をもたらす男。土佐の龍、坂本龍馬――。 裏切りと憎悪渦巻く暗黒の時代、総司と土方、そして竜馬の胸を焦がす、熱い恋の行方とは?そして、勝海舟、桂小五郎・・・ 幕末の若き志士たちが夢見た、新しい時代の夜明けとは?

国とは、女のことぜよ。
日本とは、おまんの美しさのことぜよ。
明日とは、男と女が見つめ合う、熱い眼差しのことぜよ。
国とは、男と女が愛おしく思い合う意思のことぜよ。
その強い意思があるかぎり、国は滅びん!

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2.5news(編集部)

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