池内博之、新垣結衣、中村蒼らが所属するレプロエンタテインメント初の男性演劇ユニット、「浅草軽演劇集団・ウズイチ」の旗揚げ公演『シャフ』が、3月2日(金)に浅草九劇にて初日を迎えた。ウズイチは、昨年の8月から開始されたオーディションを勝ち抜いた14名の精鋭たちによって結成された男性演劇ユニット。15歳から25歳までの個性豊かな劇団員たちの多くが、今回初舞台となる。なお、ウズイチには”エンタテインメントの渦のど真ん中で輝く一番星を目指す”という意味がこめられている。
初日を迎えた、彼らの旗揚げ公演『シャフ』は、人力車の車夫(シャフ)になる為に奮闘する青年たちを描く書下ろし公演。どこにでもいる普通の大学生たちが、ふとしたきっかけで車夫になるための修行に巻き込まれることからストーリーが始まる。その先に待ち受ける、意外な結末とは…。初々しさを感じつつも、それを大きく上回るエネルギー、熱量に圧倒されること間違いなし。序盤では、テンポの良い会話劇から、思わずクスリとしてしまうアドリブ合戦に。気がつくと、舞台全体を使っての激しいプロレス勝負に流れ込む。人力車修行のシーンでは、筋トレがエネルギッシュなダンスパフォーマンスに繋がり、思わず観ている方も熱くなる。
最大の見どころは、オリジナルソング『車夫の背中にてやんでぇ』の歌とダンスのパフォーマンス。浅草にちなんだスポットが、歌詞に多く登場するのも楽しい。平凡な大学生だった青年たちが懸命に踊る姿が、ウズイチの劇団員たちに重なって、ステージは更に熱量が増していく。大迫力のエンディングは、是非劇場で目にしてほしい。劇団員の成長と共にパワーアップしていく公演『シャフ』。観るたびに、新たな発見がありそうだ。
ウズイチ旗揚げ公演『シャフ』の脚本は横山拓也(iaku)、演出は俳優としても活躍する荒谷清水(南河内万歳一座)、振り付けはエンタテインメント集団・梅棒の塩野拓矢。3月2日(金)~3月11日(日)の全10公演で、当日券は開演1時間前より劇場にて販売されるとのこと。熱苦しくて、少し不器用な、若々しいエネルギーが充満する彼らの旗揚げ公演『シャフ』を見逃すな!