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【レポート】ミュージカル『刀剣乱舞』 ~つはものどもがゆめのあと~

撮影:高橋 香

今回、彼らが向う先はかつて訪れたことのある平安末期から鎌倉初期、つまり、源頼朝が源義経を追いつめて滅ぼした時代となる。ここは歌舞伎や大河ドラマではおなじみの時代、さてどんな物語を紡いでいくのだろうか?
幕が開き、最初に登場するのは小狐丸、楽曲は和楽器を使ったもので日本独特の和音、太鼓や鼓、笛の音色が美しい。この本丸に新たな刀剣男士が加わる、それは髭切、膝丸の兄弟。ただ、この兄弟は源氏由来、小狐丸は今剣に義経との哀しい別れの記憶を呼び起こさせ、心が乱れるのではないかと案じる。
そんな折、審神者から招集がかかり、新たな部隊を編成することになった。三日月宗近、 小狐丸、岩融、今剣、髭切、膝丸の6振りが行く事に、しかも向かう時代は……。動揺を隠せない岩融、今剣は自ら隊長を申し出る……。そしておなじみのあの曲がかかり、観客はここでテンションアップ!
全体としては演出が“パワーアップ”、映像が更に美しさを増し、作品世界を盛り上げる。特に合戦の場面は絵巻物を観ているようで、リアルにアクション、殺陣をやっている背景に流れるような映像の合戦絵巻は、見応えがある。歌舞伎等でおなじみの一の谷の合戦、屋島の戦い、壇ノ浦の戦い等、歴史の授業やドラマで知っている有名なエピソードが次々と出てくる。そしてサブタイトルでも察しはつくが、人間関係や思惑、時代の流れ、ここにどのように刀剣男士が絡んでくるのかは観てのお楽しみ。

撮影:高橋 香

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2.5news(編集部)

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