さてシリーズ4作目の今作では、「阿津賀志山異聞」で出陣した刀剣男士のうち、三日月宗近、 小狐丸、岩融、今剣の4振りが再登場。さらに、源氏の重宝といわれる髭切、膝丸の2振りが加わり、新たな物語を紡ぐ。
髭切、膝丸はどちらも源家重代の刀として伝えられている日本刀。平安時代、源満仲は天下守護のために髭切、膝丸の2腰の剣を作らせた。髭切の名の由来は満仲が有罪の者を切らせたところ、髭まで切ったことからこの名がついた。一方の膝丸は罪人を試し切りした際、膝まで切れたというのがこの名の由来となっている。髭切はその後、源頼光の代に配下の渡辺綱に貸し出され、綱が一条大橋で鬼の腕を斬り、名を鬼丸と改められた。その後は頼光の弟である頼基の嫡子源頼義、さらにその子の源義家に相伝され、源為義の代には夜に獅子の鳴くような声で吠えたので獅子ノ子と名を改めたそうである。膝丸は源義経や曽我兄弟の仇討ちと縁が深く、膝丸とされる刀は現在は各地にある。有名なものは大覚寺所蔵の重要文化財薄緑や箱根神社所蔵の薄緑丸などがある。
キャラクターとしては髭切は、名前を幾度も変えてきた逸話を反映してか、彼にとっては割と名前などどうでもいいようである。弟の膝丸と共に、「刀剣乱舞」では初となるランクアップを複数(髭切は3回、膝丸は2回)重ねることで性能とレア度が上がる刀剣男士だ。