【3.0レポート】三枝成彰 オペラブッファ『狂おしき真夏の一日』

2幕は一転して舞台はパーティの場面、明るい雰囲気に包まれている。たくさんのキャンドルの炎の揺らめき、大勢の人々が談笑し、酒を飲む。派手な出で立ちのメインキャラクターの面々、「お酒を飲んでみんな少しずつ狂いたい」と家政婦が歌う。これから忘年会シーズンだが、様々な憂さを晴らし、陽気に飲む、ここは「ある、ある」とか「確かに!」と共感するところであろう。この曲がコミカルな味付けで、祝祭的な雰囲気、タイトルの“狂おしき〜”の通り、想いのままに欲望に正直に行動する人々。次男は愛する人・ユウキに「関係を大切にしたい」と歌う。このパーティで医者はこともあろうに長男の妻に……目がハートになってしまう。ユウキは自分の恋人の母親に興味を示し、「50カラットのダイヤ」と歌う。また兄弟での会話の場面、兄は弟に「女を口説け」とけしかける。また、水の中で愛し合おうとする恋人達、ドラマチックな曲が盛り上げる。

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2.5news(編集部)

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