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【レポート】舞台版『はみだしっ子』

今回は3チームあり、BUSチームで観劇、久保優二(グレアム)、宇佐見輝(アンジー)、澤井俊輝(サーニン)、若林健吾(マックス)。久保優二のグレアムのナイーブさ、宇佐見輝のアンジーの懸命さ、澤井俊輝のサーニンの可愛らしさ、若林健吾のマックスの天真爛漫さ、若さあふれる役作りで好感が持てる。脇を固める“先輩”陣、曽世海司のレディ・ローズは存在感たっぷりで水商売の女らしい、ちょっとあばずれっぽいがハートは優しいキャラクターを好演、またグレアムの叔母役では一転してソフトでハートフルな役作りで引き出しの多さを魅せる。グレアムの従姉のエイダ演じるは松本慎也、複雑な感情を持ち、従兄弟のグレアムに対して嫉妬も垣間見せ、熱いがどこか寂しげなキャラクター作りで物語のアクセントに。グレアムの父親役の船戸慎士、真面目で強い意志を持つキャラクター、立ち姿が凛々しく、グレアムの前に立ちはだかる役どころを的確に演じる。
ラスト、結局は最後は4人ぽっちとなるが、寂しさの中にもちょっとした淡い光も感じられる。これから何が起ころうが、4人は一緒なのだ、という空気感。様々な解釈が可能だが、4人の行く先には困難があるだろうが、なんとかして乗り切ろう、いや乗り切るんだという決意にも見える。世間からちょっと“はみ出した”子供たち、自らの意志ではみ出した、そんなアグレッシブさも見え隠れする。原作が発表されたのは何十年も前のことだが、古びない物語、様々な形で語り継がれて欲しい物語、また、その後の彼らの“放浪”も観たいものである。

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2.5news(編集部)

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