【3.0レポート】舞台「『ポセイドンの牙』Version蛤」

なお、ゲネプロ後に囲み会見があった。
前田航基は「ゲネプロは緊張しました。こんなに集まって頂き、光栄です」と挨拶。岡田達也は「若いスイサンズに刺激を与えています!」と笑わせる。演劇の舞台は初出演でしかも初主演という前田航基、「7年前にまえだまえだで舞台に出させて頂きましたが、2時間駆け抜けるのを久しぶりに感じて……舞台にm気力を感じました」と語る。初主演とは思えない存在感と演技、しかも、まだまだのびしろはあり、大きな可能性を感じる。岡田達也に「演出家についてどう思うか」の質問が飛び、それに対して「基本的に変な人が多い(笑)伊藤さんも描きたい世界がはっきりある。最初、わからなくって、それからだんだんわかってきて、描きたいもの、こだわりがある演出家さんだな〜と」とコメント。細かい台詞のニュアンスや動き等に独特の感性とセンス、演出はこだわりに満ちている。山下聖菜は「戦う役を頂きました」とコメント、アクションのキレもよく、今後の活躍に期待。またキャストが入れ替わったことに関して原嶋元久から「作品がまた違った感じで……パラレルワールドに近い……こういう『ポセイドンの牙』もあるんだな」とコメントしたが、キャストが変われば空気感も変化する。前作を観劇したことがあるなら、そこは新鮮に感じるところであろう。作・演出の伊藤靖朗は「2016年の上演から1年経っていません。戦前の中に生きている作りにしています」と語るが、スイサンズのいる学校が防衛人材育成高校に変えられる。有事には戦争に行かなければならない、もしかしたら生きて戻れないかもしれない。伊藤靖朗はさらに「……時代、体制、願いをぶつけていきたい度合いが強くなった……作品がもう一歩、お客さんに“進んで”いった」とコメントした。パワー溢れる舞台に仕上がっていた。

キャストから意気込み、前田航基は「右も左もわからなかったけど、諦めることなく温かく見守って下さった方に、お客様にメッセージを届けたい」と言い、岡田達也は「テーマは重たいものですが、やっていることはエンターテインメントなので楽しく届けたい」と話す。重たくならずに随所に笑える部分を挟み込んでの展開だ。原嶋元久は「スイサンズとしても盛り上げたい」とコメントした。森山栄治は「メイクに負けない芝居を!」と語ったが、このメイク、一度見たら忘れられないインパクト。小松準弥は「思春期の男子高校生がつまっている役」と語ったが、幕開きの客席からの登場、もう高校生らしい賑やかさで一瞬「!」な感じでここは必見!汐崎アイルは森山栄治に向かって「素敵な相方」とコメント、この2人のやり取りにも注目したい。
最後に「牙を手に入れたら?」の質問に前田航基は「緊張しない心」、切実!原嶋元久は「車欲しい」、素直!小早川俊輔は「お金欲しい」、現実的!小松準弥は「何でも願いが叶う能力」、ファンタジー!森田桐矢は「食べても食べても太らない身体」、大多数の願い!……笑いに包まれて会見は終了した。

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2.5news(編集部)

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