メンバーに魔法使いの黒猫が言う「石をよこせ」と。しかもアニマルズの黒猫のヤマト、なんと呪いをかけられてしまう、さて、どうする?どうなる?そんな話を軸に彼らのファンタジックなアドベンチャー、要するに“異世界”に飛ばされたにも関わらず、前向きで元気なメンバー達、ダークな世界なのかと思いきや、いつもの感じでしっかりと笑いのシーンもエンタメな場面も用意されている。歌あり、殺陣あり、肩肘はらずに気軽に観られる。前回に引き続き、季節ネタを混ぜ込んでの構成、いつもの“ネタ”もしっかり、冷静に考えると大変な状況なはずなのに、なんだか笑ってしまう。芝居パートで挿入されている楽曲はオリジナル(※)、作詞・作曲はマチゲリータ、「ツキステ。」でしか体験出来ないので要チェック。
メンバー全員に見せ場があり、全体としては群像劇、それぞれの個性も発揮されていて、よく知っているファンはもちろん、そんなに詳しくない観客もキャラクターを押さえやすくなっていて誰にでも楽しめるようになっている。映像演出もあり、構成もスッキリ、ハロウィンらしいお決まりの白いお化けはもちろん登場するが、どこかユーモラスな動き。最後にメインテーマである「Lunatic Party」を歌う。アドベンチャーはいつも不意にやってくる、そこに仲間がいる、自分がいる、だからそこに意味がある。なかなか深い楽曲でメロディもキャッチーで耳に残る印象的な1曲だ。「夢を見るのに大人も子供もない」、そう、いつだって夢を!冒険を!元気が出る芝居パートであった。上演時間は約2時間。