有賀に近づく“闇の過去”、彼はかつて「第三の闇(サード・ニグマ)」に所属していた。ここの中心人物であるハングドマン(村田充)、有賀に近づく、ハングドマンの過去も明かされる。さらに広域指定暴力団である「研見会」やチェーカー(荒木健太朗)、チェーカーはかつて加々美の両親を殺害した人物だ。そんな“敵”が幾重にも重なって、有賀に加々美に、そしてサクラたちに襲いかかる。この顛末はいかに……がだいたいの流れだ。
アクションはもちろん見どころ、息のつかせぬ疾走感で舞台を縦横無尽に駆け巡る。銃やナイフを使う動作にパンチ、キック等の格闘技の型、スタイリッシュにキマる。そしてそれぞれのキャラクターの物語、バックボーンも何気なく触れられている。今回新しく登場した「サクラ」、山本一慶演じる雛森千寿、黒子(小谷嘉一)とは同期、軽やかな挙動で印象づける。そして有賀や加々美の後輩たち、御池万夜(長江崚行)や柚木小太郎(山沖勇輝)も、もちろん登場する。橋本真⼀演じる小暮洵、一嶋 晴海から何か耳打ちされるシーンがあり、普段はクールな小暮が驚きの表情を浮かべる。これは何を意味するのかは……今回は“謎”。
テーマは“卒業”、過去との訣別、そこからの成長と脱却、最後の“一歩”はとてつもなく困難がつきまとうが、それを乗り越えて見える景色は有賀と加々美にとっては決してバラ色ではなく、新たなる試練と戦いがあることを意味する。戦いが終わっても次がある。有賀、加々美が卒業した後はどんな物語が紡がれるのか、そんなことを想像したくなる伏線もあり、ますます目が離せないシリーズ、次のミッションは?