物語の軸は「ピーターパン」が誕生するまでであるが、サイドストーリーも充実、細かい人物描写も心憎い。随所に【小ネタ】が散りばめれており、それを探すのも一興だ。バリとシルヴィアの恋愛、バリの心の変化、共感出来るエピソードだ。特にラストシーンは涙なくしては観られない。劇場に行くことが叶わないシルヴィアのためにバリと俳優達がとった行動、その結末は美しく愛と夢と冒険に満ちている。そしてシルヴィアの表情はキラキラと煌めいていく瞬間は美しく、儚いが永遠に想いが残る。舞台も本当にキラキラ、ありとあらゆるものがクライマックスへと繋がり、大きく盛り上がっていく。人は何かを喪失するが、何かを再生したり、創造したりする。2019年には石丸幹二主演で上演も決定している「ファインディング・ネバーランド」、月並みな表現ではあるが、元気をもらえるミュージカルだ。
2025年2月をもって、建て替…