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【レポート】「イケメン戦国 THE STAGE」~織田軍 VS “海賊” 毛利元就編~

各武将の思惑や舞に対する感情、毛利元就の心境の変化、ヒューマンドラマがしっかりと描かれ、もちろん戦国時代なのでアクション、殺陣はしっかりと魅せてくれる。殺陣は独特のテイストでアクロバット、ブレイクダンス等の要素を取り入れ、難易度が高い。舞台の高低を使って立体的かつ動きの激しい殺陣は見応えあり。ラストの大立ち回りは各武将に見せ場があり、観客はテンションの上がるところだ。楽曲が被さって、俳優陣もノリにノっての動き、博品館劇場は天井は高くないが、セットを工夫してのアクション、小振りの劇場なので迫力満点だ。
人を信じない、手下も関係なく斬りつける毛利元就は不敵な笑みを浮かべるもどこか悲しげ、だからこその策士かもしれないが、最後の最後は人間味溢れる姿を見せる。舞の存在とストレートな言動、鎧をまとった彼の心は知らず知らずのうちに和らいでいく。ラストは涙なくしては観られない、そんな変化を原嶋元久が大健闘。どSで唯我独尊の織田信長を小笠原健が存在感を示す。客席を使った演出もあり、前半ではアトランダムに観客に声をかける場面があるので、ここは“協力”して欲しいところ。ラストの“フィナーレ”はさっきまで戦っていた武将、侍たち、みんな一体となって楽しげ、アフタートークもあるようなので、“本編”が終わったら気楽にお楽しみ!

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2.5news(編集部)

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