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【レポート】斬劇『戦国BASARA』小田原征伐

映像を駆使し、技のシーンや背景はもちろん、また山中鹿之介を映像と俳優をシンクロさせて見せているところもあって、ここは笑えるシーンになっている。通路もたくさん使う演出で通路に面した座席に座ったなら、頻繁に通るので、ここは素直に気分が高揚する瞬間だ。また真田幸村(松村龍之介)が客席通路に登場するたびに道がわからなくなるので、もし何か聞かれたら、ちゃんと教えてあげて欲しい。そして1幕の終了間際に石田三成が「小田原征伐を実行する!!」と叫ぶ。そして2幕からは紗の幕に小田原城が映し出されるところから始まる。この北条氏政の前の当主・北条氏康の時代には難攻不落、無敵の城と言われており、豊臣軍に対抗するために作られた広大な外郭があり、後の豊臣大坂城を凌ぐ程だったそうである。この映像はそんな小田原城がよくわかるものとなっているのでしっかりとチェック。2幕は、この小田原城の攻防がハイライトとなっている。各武将の思惑、因縁、絆、友情、そういったものが入り乱れての展開だ。映像演出の得意なヨリコ・ジュン、各武将が技を繰り出す映像演出はゲーム感たっぷりで、ここはファンは文句なく楽しめるところ。
決め台詞、殺陣、アクション、それを彩る楽曲、スピーディーな展開、これはもう斬劇『戦国BASARA』らしいところ、また、今回は特に“お笑い”部分も増えてエンターテイメントに徹した感がある。アンサンブル陣の息のあった掛け合いもなかなかなもので、身体張ったアクションだけでない、芸達者なところを見せてくれる。安定感のあるベテランキャストに今回初参戦のキャスト、息のあった動き、カンパニーのチームワークの良さも感じさせてくれる2幕ものであった。

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2.5news(編集部)

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