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【インタビュー】舞台「イムリ」総合監修のなるせゆうせいさん・演出の末原拓馬さん

舞台「イムリ」
総合監修のなるせゆうせいさん
演出の末原拓馬さんの特別コメントが到着!

壮大な SF 作品「イムリ」が満を持しての舞台化となる。総合監修のなるせゆうせいさんと演出の末原拓馬さんから舞台化のきっかけやの見どころ等を語って頂きました。

--「イムリ」を舞台化しようと思ったきっかけや理由を教えてください。企画者から見た作品の魅力もお願いいたします。

なるせ: 最初に原作を読んだ時、「うわ!わかりにくいのに、おもろ!」という印象でした。わかりにくくて面白いってのはこれはすごいことで。尻上がりに謎が解けてったり、真実がわかってきたりしてぐいぐい引き込まれるんですよね。言い方変ですが、いい意味で不完全なものってのは舞台にしやすい感じがしてて、そこにつけこむ「隙間」があるというか、だから、この作品を目でも耳でもわかりやすくできる舞台化の意味があるのかなと。あとは、もともと舞台の作品見てて知ってた末原氏の世界観との組み合わさった時の化学変化を見てみたいなっていう、個人的な想いからですね。じゃあと、末原氏よろしく。

--壮大な物語 ですが、ずばり、舞台にするにあたっての表 現 のポイントを教えてください。

末原:2次元の漫画と3次元の舞台を掛け合わせた表現の事を 2.5次元と呼ぶ事に僕は結構前から違和感がありました。そもそもが3次元の舞台出身の人間なので、漫画とコラボするとむしろ自分たちの次元は 0.5も減ってしまうのだな、と。
なので、今回の現場では、漫画原作と舞台が混ざり合ったシンプルな積として「 6次元」の舞台を創ろうぜ、と言うような事をみんなで目標にして来ました。と言っても、別に、奇をてらったアクロバットなニュアンスの表現をするわけでもなく、オーソドックスな演劇として「イムリ」と言う漫画を舞台化できないか、と言う挑戦です。原作の場面のヴィジュアル的な再現には執着せず、とにかく原作の最もコアなメッセージを抽出して、それを元に舞台を1から創り上げる、そういうような作業を繰り返しました。
壮大な SF 作品ですが、プロジェクションマッピングなどには頼らず、とにかく肉体、人間と言う武器だけで闘う事にしました。登場人物同士の心の葛藤と肉体の悲鳴を徹底して魅せることこそが、21世紀におけるもっとも上等な舞台表現だと考えたのです。なので動きも台詞もとにかく多く、俳優が楽をしたら成立しないような舞台になっています。ぜひ、俳優の演技の魅力をご覧下さい。

--キャストさんの魅力を教えてください。

末原:「僕らだけの表現を考えたい」と言うのが僕らの想いです。他のどのカンパニーにも真似できない、僕らがここに集まったからこそ生まれた舞台。
いろいろなキャリアで生きて来た俳優が 20人近くも寄せ集められて、1ヶ月で作品を創るのは大変な事です。さほど高望みをせず、事前に演出家が決めた事を機械的にこなしてもらう方が絶対に効率的なのですが、この現場は、そんなにドライでビジネスライクな場所にしたくはありませんでした。有機的で、奇跡的なものを創りたいと考えたのです。これは俳優たちの協力がなければ成立しないことなので大きな賭けでしたが、稽古が始まると、俳優たちは自分が出ていない場面でも常に稽古を見守り、少しでも場面をよくするアイデアはないかと全員で話し合いながら場面を創る事に協力してくれました。なので、この作品は、確実に、僕ら全員の作品である、と言えます。そのことが、誇らしいのです。すべての俳優に注目して頂けたらと思います。それぞれが、自分ではなく相手役と作品のために必死で芝居をしています。

-- 決 まり 質問 です、公演 PR をお願 いいたします。

末原:「イムリ」の根底に流れるテーマは、数千年前に描かれたギリシャ悲劇にも通じるような普遍的なものだと思っています。なので、僕らはこの舞台が、これから先、何度も上演される新たな古典演劇として成立していくことを目標にしています。
自分の心を持つ事の大切さ。そして、そのために、時には痛みも乗り越えねばならない事、闘わねばならない事。そのことに向き合って、一同、心と力を合わせて創りました。
公演期間も短いですが、きっと忘れられない作品になって頂けるはずです。ぜひ劇場まで足を運んで頂ければ幸いです。

なるせ: 僕の話したい事をすべて末原氏が話してくれたので僕からは特にないです。劇場で首長めでお待ちしてます。

--ありがとうございました。公演を楽しみにしています。

演出:末原拓馬

劇団おぼんろ主宰。俳優、脚本家、演出家。モデル、詩人。岡山県ルネスホールのコンクールで最優秀作品に選ばれた『月の鏡にうつる聲』は2014年、数回に渡る再演の末、岡山市と台湾新竹市の友好交流協定締結10周年の記念式典にて海を越え上演されるに至った。

総合監修:なるせゆうせい

株式会社オフィスインベーダーを設立。
脚本家・演出家・映画監督・プロデューサーの顔を持つハイパークリエーター。
2.5次元舞台「弱虫ペダル」の立ち上げ、ミュージカル「ヘタリア」では脚本、
舞台「ギャグマンガ日和」では脚本・演出・プロデューサーとして関わった。

<あらすじ>
遥かなる太古--ー。
長く激しい戦争によって、ルーンという古代の星が凍結した。
凍らせたのは、「侵犯術」を操るカーマ民族。
戦後、勝者カーマ民族は、惑星マージへと移り住み、階級社会を形成。
それから四千年後・・・
ようやく凍結していたルーンの氷が溶け始め、故郷ルーンへの帰還を始めるカーマ民族だったが、その中にデュルクという一人の呪師候補生がいた。
彼は、ひょんなことから階級政争に巻き込まれ、反逆者に仕立てられる。
逃れるうち、原住民種族「イムリ」とも接触。その中で古代戦争の秘密を知っていくデュルクは、やがて大きく運命を動かすことになる・・・
星と三種族をも巻き込んだ壮大なファンタジー超能力巨篇、堂々の開幕!

 

【公演データ】
舞台「イムリ」
2017年7月26日(水)〜31日(月) 全9ステージ予定
劇場  俳優座劇場 (〒106-0032 東京都港区六本木4-9-2)
主催  株式会社オフィスインベーダー
原作  三宅乱丈(月刊コミックビーム連載中/KADOKAWA刊)
※ニコニコ生放送にて、千秋楽の配信が決定いたしました!

【左から】イマク:北乃颯希、ラルド:秋沢健太朗、ピアジュ:緒月遠麻、ドープ:塩崎こうせい、ガラナダ:塩田康平、ガヴィド:西野太盛

舞台『イムリ』~千秋楽~
■番組URL
http://live.nicovideo.jp/watch/lv300947175

■チケットページ
https://secure.live.nicovideo.jp/event/imuri

配信日:2017年8月3日(木)22:00
チケット販売期間:2017年6月21日(水)12:00~8月31日(木)23:59 まで
タイムシフト視聴可能期間:2017年9月10日(日)23:59まで。

http://butai-imuri.com

©三宅乱丈/KADOKAWA ©株式会社オフィスインベーダー

2.5news(編集部)

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