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【レポート】ミュージカル「ヘタリア〜in the new world〜」

ところで、ヨーロッパの歴史を紐解くのに神聖ローマ帝国の解説が必要だが、ここはテンポ良く、しかも神聖ローマ帝国は人形!である。多少行きつ戻りつで物語は進行する。中央の絵本の上手と下手に描かれている時代がわかりやすく出るので、「なるほど」と思うシーンも。1242年の「氷上の戦い」も出てくるし、現代史の部分だが米ソ冷戦も出てくる。今回だけ新しく登場するプロイセン、“俺様キャラ”でシリーズ初登場の高本学が舞台では“先輩”のドイツに対して堂々と渡り合うところは健闘。アメリカ役の磯貝龍虎がマリア・テレジアに扮したり、あるいはドイツ役の上田悠介がじゃがいもになったり(じゃがいもをドイツにもたらしたのはプロイセン)のシーンは抱腹絶倒、ビジュアル的に大笑いだ。第3弾ということもあり、うっとおしいくらいに前に出たがるアメリカ、気取りながらお兄さんっぽく振る舞うフランス、語尾に必ず妙なイントネーションで「〜あるねェ」と言う中国、地味に振る舞う日本等お約束のキャラをキッチリと演じていて、ここは「ヘタリア」そのものだ。歌謡曲っぽい楽曲でキラキラ衣裳で歌うイギリス、登場すると周囲が寒くなるロシアもなかなか楽しい。

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2.5news(編集部)

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