1840年代、阿片戦争終結以降、中国の条約港には、欧米各国列強が租界(行政自治権や治外法権を持つ外国人居留地)を設けた。上海も、イギリス、アメリカ、日本などの共同租界とフランスの租界が存在し、外国人が多く住み、文化、建設物、など異国情緒が漂う華やかな近代貿易都市を形成していた。一方、アヘン売買も盛んで、町の所々にアヘンが蔓延し、現地の中国人たちは貧しさに生活にあえいでいる者も少なくなかった。
この物語の主人公・白河清隆には、モチーフになった実在の人物がいる。藤原家の血筋で、プリンストン大学ではゴルフ全米学生チャンピオンに輝き、その後、父・近衛文麿首相の秘書官を務め、出征後シベリア抑留中41才で亡くなった近衛文隆。彼のエピソードからインスピレーションを得て、多彩な人間ドラマが描き出された、オリジナル音楽劇がこの「魔都夜曲」である。
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