【レポート】舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』

おなじみのキャラクター、斉藤八雲、小沢晴香、土方真琴、そして刑事の後藤和利にその部下の石井雄太郎、八雲の憎まれ口に晴香の信じやすい体質、真琴の緻密な取材、すぐに手が出る後藤に彼にどつかれる石井はもはや“お約束”だ。そこにエリート刑事の小野寺、根は真面目だが、プライド高く後藤とはそりが合わない。
時計台で殺人事件が起こり、晴香が容疑者に……晴香を人一倍想う熱血漢の後藤と部下の石井は奔走するが、八雲は至って冷静、このコントラストがアクセントに。小野寺のつんとしたエリートぶりに後藤は面白くないが、石井は小野寺と同期であるのと、人柄を知っているだけに小野寺のことは決して悪く言わないのは石井の優しさ。いつも後藤に小突かれてばかりいるが、それでもめげないのはそんな後藤を尊敬しているからだ。この後藤&石井コンビ、後藤はアニメと同役の東地宏樹、見た目もアニメの後藤っぽく、そして相方の石井演じる佐野大樹、初演から持ち役としており、叩かれた後のリアクションは完成度が高く、ここは素直に笑おう。

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2.5news(編集部)

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