劇団四季では、児童の夏休み期間中でもある 7 月 23 日(日)から 8 月 14 日(月)まで、自 由劇場(港区・浜松町)におきまして、ファミリーミュージカル 2 作品、『嵐の中の子ども たち』・『ガンバの大冒険』の連続上演をいたします。
劇団四季のファミリーミュージカルは、半世紀に亘り次々と作品を創作しながら続き、 そのレパートリー数も 30 を越えます。“生きていく上で大切なこと”がメッセージとして 織り込まれるこれらの作品は、子供たちの情操教育という見地からも有効との高い評価を 得ています。
現在、首都圏におけるファミリーミュージカルの上演は、自由劇場での上演シリーズと して、また「こころの劇場」と称した児童招待事業として行われています。前者は 2005 年、 一般のお客様にもファミリーミュージカルをご覧いただく機会を増やしたいという願いか ら開始された取り組みで、春・夏・冬の児童長期休暇期に合わせて行われ、今や“ファミ リー向けのレジャー”として首都圏内外の幅広いお客様にご来場いただいています。
『嵐の中の子どもたち』は、巨大な嵐が村を襲い取り残されてしまった 18 人の子どもた ちが、人生に欠かせないことを学んでいく姿を描いたアドベンチャー・ミュージカル。
一方の『ガンバの大冒険』は、ネズミのガンバが傷ついた仲間を救うべく、極悪非道の イタチに挑むという物語です。両作品には、命の尊さ、仲間や友情の大切さと素晴らしさ、 信じあう気持ちなど劇団四季のファミリーミュージカルに欠かせない、大切なメッセージ が込められています。
素敵な夏休みの思い出に、舞台の感動を── 劇団四季ファミリーミュージカル 『嵐の中の子どもたち』、『ガンバの大冒険』に、どうぞご期待ください。
【劇団四季のファミリーミュージカルについて】
劇団四季のファミリーミュージカルには 30 を超えるレパートリーがあり、全国各地で 毎年公演が行われています。
いずれの作品も完成度は高く、一般向けの作品と比べても引けをとりません。面白くな ければ直ちに騒ぎ出し席を離れてしまう、大人以上に厳しい“子供”という観客を相手に 育まれてきたからです。台本、演出、音楽、美術…、全てに妥協は許されません。
今や“海外ミュージカル”だけではなく、『夢から醒めた夢』、『ユタと不思議な仲間たち』 等の“オリジナルミュージカル”ジャンルにおいても、高い評価を得るようになった劇団 四季。そこに裏打ちされる高い創作能力と技術力は、約 50 年という長きに亘る“ファミリ ーミュージカル”から培われたといえるでしょう。
ファミリーミュージカルで謳われているテーマは、“生きる上で大切なこと”―“勇気” “愛”“友情”“生命の尊重”です。様々な社会問題がはびこり、子供たちが生きる指針を 見失いがちな昨今、ミュージカルを通して様々なことを感じ学ぶことは、情操教育の見地 からいっても有用なことでしょう。そして、大人たちにとっても、「忘れていた何か」を取 り戻す機会となるかもしれません。
“ファミリーミュージカル”は劇団四季ミュージカルの原点。これまでも、そしてこれ からも、四季レパートリーの大きな柱の一つであるといえるでしょう。
【『嵐の中の子どもたち』について】
『嵐の中の子どもたち』は、アイバン・サウスオール作「ヒルズ・エンド」と、ヘンリ ー・ウィンターヘルト作「子どもだけの町」という2つの原作をもとに舞台化した劇団四 季オリジナルミュージカルです。1981 年の初演以来、全国ツアーやクリスマスチャリティ ー公演を中心に、900 回以上の上演を重ねてきました。
巨大な嵐が村を襲い取り残されてしまった 18 人の子どもたちが、人生に欠かせないこと を学んでいく姿を描いた冒険物語。“アドベンチャー・ミュージカル”とも呼ばれる本作品 は、友情、助け合い、信じあう気持ちなど大切なメッセージが込められています。
<ストーリー>
今日はハミングバード村の開拓記念日。この日を記念してヒンメルの町では記念式典が 開かれます。そんなとき、伝説の古代遺跡“エルドラド”を見つけたというボブと彼が率 いる不良グループ“山賊団”、そしてケンをリーダーとする“優等生グループ”が喧嘩をは じめます。怒った大人たちは子どもたちを残し、ヒンメルへと出かけてしまいました。
残された子どもたちは、“エルドラド”を探しに山奥に進みますが、いくら探しても見つ かりません。それもそのはず、すべてボブのついたウソだったのです。そんな時、偶然発 見した秘密の抜け穴を通りぬけると、不思議な光に照らされた“エルドラド”が。
喜びもつかの間、はげしい雨と風、カミナリが子どもたちを襲います。やっとのことで
村に帰りつきましたが、村は嵐の被害で見る影もない姿になっていました。大人たちの無
事も分からず、不安と悲しみにくれる子どもたちですが、村を立て直そうと決心します。
次の日、またもや“山賊団”と“優等生グループ”の大ゲンカが勃発。一番年下のビッ
キーが喧嘩を止めようとしますが、高熱に侵されていた彼はついに倒れてしまいます。一
刻も早くビッキーを町の病院へ運ばなければ…子どもたちは団結して機関車を動かそうと
します。果たしてビッキーを助けることはできるのでしょうか。
【『ガンバの大冒険』について】
『ガンバの大冒険』は、作家・斎藤惇夫さんの原作をミュージカル化した作品です。1976 年にニッセイ名作劇場として初演。以来、全国各地で 800 回以上の上演が重ねられ、再演 の度に高い評価を得てきました。
ネズミのガンバが傷ついた仲間を救うべく、極悪非道のイタチに挑むという物語。運命 に立ち向かおうとするガンバと仲間たちの姿は、私たちに「勇敢な心」や「仲間の大切さ」 を教え、また「生命の尊さ」を深く問いかけてくれます。
<ストーリー>
主人公はネズミのガンバ。身体は小さいけれど頑張り屋です。ガンバはのどかな町にあ る家の、床下の貯蔵穴に住んでいます。幸せに暮らすガンバですが、いつも「何か大きな 広いもの」へのあこがれが、気づくともなく湧きだしています。
ある日、ネズミたちのパーティーにでかけていたガンバたちの元に、傷ついたネズミが 担ぎ込まれてきました。
彼は“夢見が島”に住む忠太と名乗り、悪逆非道のイタチのノロイ一族に島を荒らし回 られ、家族や仲間たちがひどい目に合っていることを訴えました。そのイタチたちは、奇 妙な踊りで催眠術をかけてネズミたちを捕えるといいます。
しかし、忠太に同情はしたものの二の足を踏む町ネズミや船乗りネズミの仲間たち。 「死ぬことをおそれては何もできない。仲間を助けにぼくは行くぞ!」 勇ましいガンバの言葉を聞き、島へと向かうことになったのは 10 人の仲間たち。そのリー ダーとなったガンバは、未知なる海へ、冒険の旅へ、船を漕ぎ出すのですが・・・。
生まれて初めての冒険、広い海、恐ろしいイタチたち。ガンバたちの冒険は、無事に成 功するのでしょうか―。
【公演データ】
劇団四季ファミリーミュージカル夏休み連続上演概要
『嵐の中の子どもたち』 7 月 23 日(日)~7 月 31 日(月)
『ガンバの大冒険』 8 月 6 日(日)~8 月 14 日(月)
◇会 場: 自由劇場(東京都港区海岸 1-10-53)
5 月 20 日(土)一般発売開始
SHIKI ON-LINE TICKET http://489444.com (24 時間受付)
劇団四季予約センター 0120-489444(午前 10 時~午後 6 時まで)