東京で7年ぶりの新作公演となる後藤ひろひとの今作品は、ある日“音楽に人生を賭けたい”と言い出し勘当した娘の事故死を知らされ、その娘が一体どんな人生を送ったのかを知ろうと考えた父親の真下幸吉演じる 内場勝則が、娘が所属していたガールズバンドに加入することに。かくして、音楽センスが一切ない真下が挑ん だドラムを学ぶことになり、娘のため、自分のため、このバンドをデビューさせるため、娘のバンドに親が出演してしまうという、“親父”が一心不乱に奮闘する、涙なしでは語れない<人情ストーリー>。
登壇したのは、後藤ひろひと、内場勝則、相楽 樹、松村沙友理(乃木坂46)、千菅春香、池乃めだか。まずはフォトセッションでそれぞれが担当する楽器を手にしながらポーズ。
まず、プロデューサーより説明があったが、内場勝則の初の演劇、しかも主演、座長。吉本新喜劇では座長だが、東京で、しかもバリバリの演劇である。しかし演出の後藤ひろひとによると「関西在住で一番上手な俳優さん」だそう。しかし当の本人は謙遜して「出来るのかな〜どうかな〜」と言いつつも「凄いものが観れると思います」と胸を張る。相楽 樹は「リーダーの役です……楽しんで頂きたい」とコメント。ポスタービジュアルはなかなか弾けた感じで舞台への期待感も高い。松村沙友理は「緊張しています」と言い、千菅春香は「舞台は初めて。心に届くお話です」と語る。池乃めだかは「最後の緞帳が降りて“また、会いたいね”が味わえる」と演劇公演に出演する喜びを口にした。内場勝則は「楽器は生まれて初めて。最初に見たときは家具やなと思った(笑)。ドラムの練習はしています……2ヶ月くらいかな?娘が19歳でバンドやっているので、リアルな感じ」と語る。なんと言ってもサブタイトルは“娘のバンドに親が出る”。
相楽 樹は「ギターは趣味で弾くくらいでお客さんの前で演奏するのは初めて。昨日は初めて4人で少しだけですが、合わせました。ここからみっちりと」とコメント。松村沙友理もギターは経験しているもののベースは「初めて触りました」と語る。ギターを始めた理由だが「やったらモテるかな?と思って。女の子やけど」さらに「バンドの人ってモテたい人が多いって聞いたことがあって……かっこいいじゃないですか、女の子でギターやったら」と動機はあくまでも「モテたい」。そして「仕事にもつながった」と“結果オーライ”な発言。しかし、大阪出身だけあって松村沙友理の言葉がもうバリバリの関西弁になり内場勝則からツッコミが入った。しかし、なんだか楽しそうな空気感。千菅春香はクラシックピアノを習っていたので「鍵盤は大丈夫」と胸を張る。しかし設定キャラクターが“変人”らしくここは未知数。また祖母が出演を喜んでくれたそう。
最後は公演PR、後藤ひろひとは「それぞれの世代にアピール出来る舞台」と語り、内場勝則は「本当に凄いものになると思いますし、凄いものに出会えると思います。期待してください!」と締めて会見は終了した。
ちなみにタイトルにもなっている「Fill-in」の意味だが、代役、代理という意味の他に音楽用語ではジャズやロック等の歌詞と歌詞の間や曲と曲などの合間などを埋める即興演奏のことを言う。