2015年10月、大きな話題となった『刀剣乱舞』のミュージカル版のトライアル公演、チケットは即日完売、2016年の今年の1月1日にはCDデビュー、オリコンや Billboard JAPAN といったセールスチャートでは 1 位を獲得、先日放送の NHK 音楽番組「MUSIC JAPAN」にて、TV 初出演と目下、快進撃中である。名だたる刀剣が戦士の姿となった“刀剣男士”を収集・育成・強化し、合戦場の敵を討伐していく刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(DMM ゲームズ/Nitroplus)が原案、2016年10月『刀剣乱舞-花丸-』そして2017年に『刀剣乱舞』アニメ化決定、ストレートプレイ版も5月に公演、様々に展開している今、最も勢いのあるコンテンツと言えよう。そして、いよいよ、この5月末、ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~、幕が開く。今年最大の話題作と言っても過言ではない。
寒さもすっかり和らいで桜がちらほら咲き始めた3月30日、目黒雅叙園の『鷲の間』にて5月の公演、セカンドシングルCDのリリース発表、そして秋の新作の記者会見が行われた。話題作(しかも衣装着用!)とあって早くから大勢の報道陣が詰めかけた。秋の新作に関しては、ここで刀剣男士の発表となるので、報道席はちょっとテンションアップ。まず、公演のプロデューサーである松田誠より説明があった。昨年のトライアル公演の想定外の反響、そして本公演、また秋の新作についてふれた。秋の公演に関しては 佐藤流司演じる加州清光が引き続き登場する、とのこと。また、セカンドシングル CD 、タイトルは『キミの詩』、7月発売予定となっている。
おなじみの『刀剣乱舞』の音楽にのって、黒羽麻璃央(三日月宗近)、 北園 涼(小狐丸)、 崎山つばさ(石切丸)、 佐伯大地(岩融)、 大平峻也(今剣)、 佐藤流司(加州清光)、新作公演出演に出演する、鳥越裕貴(大和守安定)、有澤 樟太郎(和泉守兼定)、小越勇輝(堀川国広)、高橋健介(蜂須賀虎徹)、伊万里 有(長曽祢虎徹)、そして原作プロデューサーの小坂崇氣、演出の茅野イサムが登壇した。刀剣男士達はそれぞれのキメ台詞、キメポーズを取ってサービス満点な登場で、たくさんのフラッシュがたかれた。
まず、5月の本公演に出演する俳優陣から見どころ等、PR。「所作とかにこだわりたい」(黒羽麻璃央)、「ワイルドに!」(北園 涼)、「長い刀を使うのが見どころ」(崎山つばさ)、「大きさと豪快さ」(佐伯大地)、「誰よりも動き回ります!」(大平峻也)、「清光の苦労をほほえましく見てください」(佐藤流司)とコメント。そして、ここで初めて衣装を着用した秋公演のキャストの方々、どこか緊張した面持ち、鳥越裕貴は「衣装にまだ、慣れていませんが……努力します!」とコメント。続いて「誰よりも男らしく!」(有澤 樟太郎)、「いよいよ、始まるな、と」(小越勇輝)、「なんとも言えないこの感覚、期待してください!」(高橋健介)、「演出の茅野イサムさんと仕事するのが楽しみ」(伊万里 有)とコメントした。原作プロデューサーの小坂崇氣は「この素晴らしいキャストに期待しています。日本刀というのは魂を込めて作られています。1本1本に名前があり、歴史があります。そこに感動しまして……日本刀の文化に是非、触れて頂きたい。素晴らしいミュージカルに期待しています」と力を込めて語った。演出の茅野イサムからは「演劇の可能性に挑戦しています。可能な限り、何でもやります。本格的な出で立ちで立ち回りをやります。基本的に台詞劇で、それからミュージカルにしています。感情の機微も表現しています。何でもかんでもやらなきゃならない、やってもやってもやり足りないです。でもトライアルやって本公演、お客様に気づかせて頂いたことがあります。ミュージカルシーンは増やしています。ライブには新曲を何曲か用意しています。新作は2部構成で彼ら(春公演)とは違った世界観になります。一人、異色の存在がいますが……(ここで高橋が「僕?」と指を指す)」とコメントした。だんだん和やかな雰囲気になり、時折、キャスト同士でツッコミもあり、和やかに会見は終了した。
なお、今後は随時、新しい情報が公開される予定である。
[公演データー]
ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~
2016年5月27日~6月12日 AiiA 2.5 Theater Tokyo
2016年6月17日~6月19日 森ノ宮ピロティホール
2016年6月23日~6月26日 京都劇場
ミュージカル『刀剣乱舞』新作公演(タイトル未定)
2016年9月〜11月
東京・福岡・大阪
https://musical-toukenranbu.jp
©ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
取材・文・撮影/高浩美